アドバイスをもらうと、
なぜか苦しくなる。
相手は悪気がないとわかっているのに
いえ、
自分を思って言ってくれていると
わかっているからこそ
「ちゃんとしなきゃ」
「言われた通りにしなきゃ」
と、心がぎゅっと固まってしまう。
もし、そんな感覚に心当たりがあるなら、
それはあなたが弱いからでも、
ひねくれているからでもありません。
アドバイスが「否定」や「命令」に聞こえてしまうとき
たとえば、こんな言葉。
- ゆっくり休んだほうがいいよ
- もっと自分を大事にしたら?
- 無理しなくていいんだよ
本来は、
相手なりの思いやりや応援のつもりで
かけられた言葉かもしれません。
でも、受け取る側は、
それを
「そうしないといけない」
という指示のように
聞いてしまうことがあります。
さらに、
「なぜ、こんなふうに言われているのだろう」と
受け取る側が理由を探し始めるとき、
・ミスが多いから言われている
・私が大事にできていないから言われている
・無理している自分は間違っている
と否定を前提にした指示のように
響いてしまう場合があります。
なぜ、人の言葉が「従わなければいけないもの」に聞こえてしまうのか
それは多くの場合、
子供の頃に身につけた
「学び方」と関係しています。
子供の頃、
褒められる経験が少なく、
注意や指摘を受ける関わりが多い環境で育つと、
自分に向けられた言葉を、
評価や修正のためのものとして
受け取りやすくなります。
たとえば、
- 言うことを聞かないと怒られる
- 期待に応えないとがっかりされる
- 正解を外すと責められる
そんな経験が重なる中で、
「人の言葉=従うもの」
「期待=クリアしなければいけないもの」
として、
体に染み込むように
覚えていくことがあります。
その結果、大人になってからも、
- アドバイス=守るべき指示
- 助言=評価やチェック
として受け取ってしまい、
本来は応援や思いやりとして
かけられた言葉であっても、
プレッシャーや命令のように
響いてしまうのです。
苦しいのは「ちゃんと受け取ろうとしている」から
アドバイスが苦しい人ほど、
実はとても誠実です。
- 相手の気持ちを無視したくない
- 期待に応えようとしてしまう
- 間違えたくない
だからこそ、
「参考にする」「聞き流す」「今は受け取らない」
という選択肢が、
頭に浮かびにくくなっています。
それは、
あなたが冷たいからではなく、
真面目に向き合ってきた証でもあります。
アドバイスは「選んでいい」
ここで、ひとつ大切なことをお伝えします。
アドバイスは、受け取るかどうかを選んでいいものです。
- 今の自分には合わない
- 参考になる部分だけ受け取る
- 今は聞くだけにする
どれも、間違いではありません。
相手の言葉を
「全部実行しなければならないもの」に
しなくていいのです。
無理に変わろうとしなくていい
もし今、
「アドバイスをうまく受け取れない自分を変えなきゃ」
と思っているとしたら、
その必要はありません。
大切なのは、
- なぜ、アドバイスが苦しく響くのか
- どんな経験と結びついているのか
を、少しずつ理解していくことです。
子供の頃に身につけた
「義務」や「禁止」という学び方との関係については、
別の記事で整理しています。
毎日がしんどい人へ|
子供の頃に学んだ「禁止」と「義務」が
生きづらさにつながる理由
理解が進むと、
人の言葉との距離が
自然に取れるようになることが多いものです。
こうした感覚は、
頭でわかっても
心や体の反応として残りやすいものです。
自分軸カウンセリングでは、
- なぜ人の言葉が命令のように響くのか
- どんな前提で人の言葉を受け取ってきたのか
を、一緒に整理していきます。
自分に合った距離感で、
人の言葉と向き合えるようになることを
大切にしています。


