「他人軸」「自分軸」という言葉を、
最近よく見かけるようになった、という方も多いかもしれません。
なんとなく
「他人軸はしんどそう」
「自分軸のほうが良さそう」
そんなイメージはあっても、
実際に
何がどう違うのか
自分は今どちらなのか
は、意外と整理されていないことが多いものです。
この記事では、
他人軸と自分軸の違いを
良い・悪いで分けるのではなく、
「人生の満足度に、どんな影響を与えているのか」
という視点から整理していきます。
今、なんだかしんどいなと感じている方は、
まずは、考え方の地図を手に入れるつもりで
読み進めてみてください。
他人軸・自分軸の「軸」って、そもそも何?
他人軸・自分軸という言葉を聞くと、
性格やタイプの話のように感じるかもしれません。
けれど、ここでいう「軸」とは、
性格のことではありません。
他人軸・自分軸の「軸」とは、
ものごとを選ぶときの基準を指します。
私たちの人生は、毎日たくさんの
小さな選択の積み重ねで成り立っています。
・どう振る舞うか
・何を優先するか
・何を我慢するか
・何を選び、何を選ばないか
その選択のときに、
- 他人の期待や評価を基準にしているか
- 自分の感覚や気持ちを基準にしているか
この違いを表したものが、
他人軸か、自分軸かという考え方です。
簡単に言えば、
- 他人軸:選択の基準が「他人」にある
- 自分軸:選択の基準が「自分」にある
ということです。
もう少し詳しく
その中身について見ていきましょう。
他人軸とは?
では、他人軸とはどんな状態でしょうか。
他人軸とは、
選択の基準が「他人」にある状態のことです。
つまり、
「他人がどう思うか」
が、判断のいちばん最初に来ます。
何か行動しようとしたときに、
真っ先に浮かぶのが、
「あの人はどう思うかな……」
という感覚です。
特に多いのが、
「親がどう思うか」を基準にしているケースです。
また、「他人がどう思うか」の中には、
・世間一般の常識
・世間体
・世の中が作った“正しさ”の基準
も含まれます。
そのため、何かを選ぼうとするときにも、
自分の中から自然に答えが出てくるというより、
先に外側の基準が浮かびやすくなります。
たとえば、
「これを選んだら、受け入れてもらえるだろうか」
「変に思われないだろうか」
「親はどう思うだろうか」
「世間的に見て、間違っていないだろうか」
「嫌われたり、悪く思われたりしないだろうか」
そんなふうに、
他人の反応や世間の基準を確認しようとするのです。
こうした外側の基準が先に立つため、
「自分で選んでいる感覚」がどうしても薄れていきます。
選択肢が最初から絞られてしまうからです。
そのため、
自分で選んでいるつもりなのに、
なぜかスッキリしない。
やる気が湧いてこない。
そんな状態にもつながりやすくなります。
さらに、他人軸が強くなると、
自分で選ぶことそのものに不安を感じやすくなります。
「これでいいのかな」
「間違っていないかな」
「誰かに決めてもらいたい」
そんな気持ちが強くなり、
すると、
・人の意見に従う
・決断を人に委ねる
といった形で、
自分の内側よりも、
外からの判断を頼りにしやすくなります。
それが続くと、
他人の反応や外側の基準を優先することが当たり前になり、
自分の望みが出てきても、
無意識に後回しにしたり、
最初から却下したりするようになることがあります。
そのうちに、
「自分は本当はどうしたいのか」自体が、
わかりにくくなっていくこともあります。
また、他人軸では
「その選択がよかったかどうか」も、
周囲の反応で決まります。
喜ばれれば「正解」、
不満を言われれば「間違い」。
そのため、
- 正解を選ばなければいけない
- 間違えたらいけない
というプレッシャーが強くなり、
結果に対しても、後悔や自責の気持ちを抱えやすくなります。
自分軸とは?
では、自分軸とはどんな状態でしょうか。
自分軸の選択基準は、
「自分がどうしたいか」です。
他人の期待や評価よりも、
自分の内側にある
- 気持ち
- 感覚
- 大切にしたい価値観
を基準にして、
自分の意思で選択していきます。
そのため、自分軸での選択は、
「誰かに言われたから」
「仕方なくそうした」
ではなく、
「自分で選んだ」
という感覚が残ります。
その結果、
うまくいったときも、
うまくいかなかったときも、
自分なりに納得しやすくなります。
自分を大切に扱うようになると、
同じように、
他人の気持ちや境界も尊重できるようになり、
人間関係も穏やかになっていきます。
こうして、
自分の内側を確かめながら選べるようになると、
日々の選択に振り回されにくくなります。
結果として、
- 無理の少ない生き方になり
- 人間関係のストレスが減り
- 人生への満足感が高まっていく
そんな変化が起こりやすくなります。
なぜ「わかっているのに変えられない」のか
ここまで、
選択の基準について見てきました。
「そうか、自分を基準に選べばいいのか」と
理解してくれた方も多いのではないでしょうか。
ただ、実際にやってみようとすると、
「自分軸で選んだ方がいいとわかっているのに、そうできない」
と感じることも少なくありません。
それには、大きく2つの理由があります。
ひとつは、「怖さ」です。
これまで、
人に合わせることで自分を守ってきた人にとっては、
自分を基準に選ぶこと自体が、
怖く感じられることがあります。
もうひとつが、無意識の「反応パターン」です。
ある場面になると
・感情が大きく動いてしまう
・わかっているのに止められない
・あとで後悔する行動をしてしまう
こうしたことが起きることがあります。
これは、
ただの選択の問題ではありません。
過去の体験の中で形づくられた反応が、
その場面で自動的に出てきている状態です。
本人の感覚としては、
自分でコントロールできない。
気づいたら、そうなってしまう。
そんな感覚に近いかもしれません。
そのため、
「ちゃんと考えれば変えられるはず」
「意識すればできるはず」
と思っても、うまくいかないことがあります。
そして、
「自分は弱い」
「意志が弱い」
と誤解して、
自分を責めてしまうことも少なくありません。
この「怖さ」と「反応パターン」を扱っていくのが、
自分軸カウンセリングです。
ここまで読んでくれたあなたへ
ここまで読んで、
「自分は他人軸かもしれない」
そう感じた方もいるかもしれません。
でも、それは
「だから、ダメ」ではありません。
これまでの環境の中で、
そう生きる必要があったのだと思います。
むしろ、
ここまでそうやって自分を守ってきたことを、
労ってあげてほしい部分です。
他人軸から自分軸へ、という変化は、
気合や根性で起こすものではありません。
ただ、
「どこから始めたらいいのかわからない。」
と感じる方も多いと思います。
そんなときは、まず、
なぜ自分よりも他人を基準にしやすくなったのか。
その背景に、どんな心の土台があるのか。
そんな全体像を整理することから
始めてみませんか。
それらを、
順番に自分のペースで確認していける
無料のWEB講座を用意しています。
今の自分の状態を整理しながら、
無理なく理解を深めていける内容になっています。
今このタイミングで、
他人軸と自分軸についてもう少し詳しく知りたいと感じた方は、
のぞいてみてください。
