「自分はいない方がいい」
そう感じながら、しんどい毎日を過ごしていませんか。
新しい場所に行ったり
人と関わろうとする時
ふと、こんな考えが浮かんでくることはありませんか。
私がいない方が、
みんな楽しい
みんな盛り上がる
みんな幸せ
みんなうまくいく
頭では「そんなことない」と思おうとしても、
心のどこかで、どうしても消えない感覚。
この記事では、
「自分はいない方がいい」と感じてしまう心理の仕組みと、
そこから少しずつ抜け出していく考え方の方向性をお伝えします。
「自分はいない方がいい」と思ってしまう心理メカニズム
「自分はいない方がいい」
この考えは、
大人になって突然生まれたものではありません。
多くの場合、
幼少期の環境や人間関係の中で、無意識に身についた感覚です。
たとえば、こんな体験はありませんでしたか。
- お金・時間・労力などの負担により、親を困らせていると感じていた
- 自分の存在が、親の人生の邪魔になっているように思えた
- 親の不仲や離婚の原因を、どこかで自分のせいだと感じていた
そうした環境の中で育つと、
心の奥に、こんな前提が作られます。
「自分は、他人にとってマイナスの存在だ」
これは性格ではなく、
人は幼い頃、
周囲からどう扱われてきたかを通して、
少しずつ自己イメージを形づくっていくものです。
私は、この自己イメージを
「3大自己否定」のひとつ、存在否定と呼んでいます。
「自分さえいなければ、
大切な人はもっと幸せだったはず」
そう感じた記憶の名残が、
大人になった今も、
- 自分がいると迷惑をかけてしまう
- 自分がいることで、誰かの居場所を奪ってしまう
という感覚として、繰り返し現れてくるのです。
ちなみに、
私自身もこの心の癖を持っていました。
母親の
「子どもがいるから離婚できない」
という言葉を聞いたとき、
私のせいで、母は幸せになれない
そんな感覚を、子どもながらに抱えました。
だからこそ、
この感覚がどれほど根深く、苦しいものかを知っています。
「自分はいない方がいい」と思ってしまう人の特徴と弊害
「自分は他人にとってマイナスだ」
そう思っている人は、
せめてゼロの存在になろうとします。
その結果、無意識に
- 存在感を消す
- 意見を言わない
- 相手に合わせ続ける
といった行動を選びやすくなります。
しかし、それでも、
誰かに迷惑をかけた気がしたとき、
嫌われたかもしれないと感じたとき、
不安や罪悪感から
「合わせる顔がない」と
さらに一歩進んで、その人と
- 距離を置く
- 連絡を絶つ
- 関係そのものを切る
という選択をしてしまうことが多々あるのです。
私はこれを
「勝手に一人になる」 と呼んでいます。
また別の現れ方として、
居させてもらっているのだから
「せめてこれくらいはやらないと」
と、必要以上に頑張り続け、
心も体も消耗してしまう人も少なくありません。
「自分はいない方がいい」から抜け出すために
ここまで読んで、
強く心当たりがあるなら、
あなたは今、
かなり他人軸で生きている状態です。
他人軸でいると、
自分の価値や安心感が、
他人の反応や評価に左右され続けます。
なぜなら
「自分はいない方がいい」と感じていると、
他人に迷惑をかけていないかどうかが、
いつも判断の基準になるからです。
その状態が、他人軸です。
※ここでいう「他人軸」については、こちらの記事で詳しく触れています。
ここで、
ひとつ大切なことをお伝えします。
「自分はいない方がいい」
これは、あなたの本質ではありません。
たまたま生まれた環境の中で
そう思うようになる出来事があっただけです。
そんな自分だという前提のもとで
「そういう自分だから、こう振る舞わなければ」と
生き延びるための努力を重ねているうちに
他人軸で生きるようになり
苦しさが大きくなっていったのです。
抜け出すために必要なのは、
まずは、
- その自己イメージが、どんな環境から生まれたのか
- どんな出来事で形作られたのか
知ることからです。
ここまで読んで、
自分の幼少期や人間関係を思い出し、
「これかもしれない」と感じた方も多いと思います。
それはとても大切な気づきです。
ただ、
頭でわかることと、
無意識に染みついた自己イメージが
本当に変わることは、別です。
自分軸カウンセリングでは、
その根っこを丁寧にひもとき、
「いない方がいい」という前提から
少しずつ自由になっていくサポートをしています。
もし今、
「ずっとこの感覚のまま生きるのはつらい」
そう感じているなら、
ここから、違う道を選んでいくこともできます。
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