以前開催していた無料グループカウンセリングで、
孤独感についてのご相談をお受けしたことがあります。
そのお話をもとに、
孤独感や不安がどのように生まれるのか、
そして、どのような視点が見えてくるのかを整理してみます。
今回は、どう対処するかというよりも、
その背景にある仕組みを見ていきます。
(ご相談者さまのご許可を得て掲載しています)
両親を亡くしたあとの孤独感
ご相談者さまは、
ご両親が亡くなってから
「ひとりぼっちになったような感覚」と
強い不安を感じるようになったとのことでした。
現在は仲のよいグループもあるものの、
その方たちも高齢であることから
「またいなくなってしまうかもしれない」と考えると
涙が止まらなくなる、と話されていました。
このお話だけを聞くと、
・大切な人を失った悲しみ
・ひとりになってしまった寂しさ
・また失うのではないかという不安
として、誰にでも起こりうる感覚のように見えます。
「孤独の理由」は本当にそこにあるのか
ただ、もう少し詳しくお話を聞いていくと、
少し違う側面が見えてきました。
ご相談者さまは、
ご両親との関係について
「とても良かった」というよりは、
むしろ
「自由になった感覚もある」
と話されていたのです。
ここには、一見すると
矛盾があるようにも見えます。
見えてきたのは「指針の喪失」だった
さらに整理していくと、
ご相談者さまの中で大きかったのは
「誰の期待に応えるか」
という軸でした。
・周りが望むことをする
・人の期待に応えるように動く
これが、これまでの行動の基準になっていたのです。
つまり、
「誰かがいるから、自分の方向が決まる」
という状態でした。
そのため、ご両親が亡くなったことで
・何をすればいいのかわからない
・どう動けばいいのかわからない
という感覚が生まれていました。
「ひとりになるのが怖い」の正体
この状態は、
「人がいなくなった不安」というよりも、
・自分の行動の基準がなくなった不安
・拠り所が外れた感覚
に近いものです。
現在はグループの方々との関係が
その役割を補っていますが、
もしその関係がなくなったら、
また同じ状態になるかもしれない。
そう考えたときに、
強い不安や孤独感が出てきていました。
他人軸という視点
このような状態は、
「他人軸」というあり方で説明することができます。
他人軸とは、
・自分の価値や方向を他人に委ねている状態
・周りに合わせることでバランスを取っている状態
です。
このあり方は、
・周囲との関係がうまくいっているときは安定する
・環境が変わると不安定になりやすい
という特徴があります。
孤独感の見え方が変わるとき
今回のケースでは、
「大切な人を失ったこと」そのものに加えて、
「自分の軸が外れたこと」が
孤独感の大きな要因になっていました。
このように、
表面的に感じている感情の奥に
別の構造があることは少なくありません。
カウンセリングで行っていること
カウンセリングでは、
こうした
・今感じていること
・その背景にあるパターン
を一緒に見ていくことを大切にしています。
話していく中で、
一見つながっていなかったものが
結びついて見えてくることがあります。
今回のケースも、
そのような流れの中で見えてきたものでした。
自分軸という方向
ここから見えてくる方向性として、
「自分の内側に基準を持つこと」
があります。
・何をしたいのか
・どう在りたいのか
を少しずつ見ていくことで、
「誰かがいないと動けない状態」から
「自分の基準で動ける状態」へと
移っていくことができます。
まとめ
孤独感や不安は、
「ひとりになったから」だけでなく、
・自分の軸がどこにあるか
・何を基準に動いているか
によって、大きく変わってきます。
その構造が見えてくると、
感じているものの意味が
少し違って見えてくることもあります。
こうした
・自分の中で何が起きているのか
・孤独感や不安がどこから生まれているのか
を整理していきたいと感じたときは、
カウンセリングの中で
一緒に見ていくこともできます。
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・自分の軸がどこにあるのか
・「自分軸」と「他人軸」の違い
を整理してみたいときは、
こちらの記事も参考になります。
今回のような
・自分の軸のつくり方
・他人軸から自分軸への変化
をもう少し体系的に見ていきたいときは、
無料WEB講座でも整理しています。


