あなたは、
「自分はいない方がいい」
と感じることはありませんか。
私も以前、
ある状況の中で、
そう思っていた時期がありました。
目の前の人にとって、自分は
・マイナスの存在
・嫌がられる存在
・邪魔な存在
そんなふうに感じていて、
できるだけ目立たず、
“いないように振る舞おう”としていました。
今日は、
私が「透明人間になろうとしていた」体験と、
そこから気持ちが切り替わっていった出来事を、
一つの事例としてお伝えします。
透明人間になろうとした私の体験
それは、
最初にカウンセリングを学んでいた頃のことです。
学びの一環として、
先生のカウンセリングに
アシスタントとして同席していました。
私の役割は、
・カウンセリング前のお出迎え
・アセスメントテストを記入していただくこと
・事前に、相談内容を簡単に聞くこと
そして、
先生のカウンセリング中は、
別の机で記録を取り、
終わった後は一緒にお見送りをする、
という流れでした。
当時の私は、
この役割に対して、
こんなふうに感じていました。
きっと、来る人は
「先生に話を聞いてもらいたくて」来ている。
そこに、知らない私が出て行ったら、
「誰?」
「なんで、あなたに話さなくちゃいけないの?」
そう思われるに違いない、と。
さらに当時は、
カウンセリングに来ていること自体を
人に知られたくない、
見られたくない、
と感じる人も多い時代でした。
そんな場に、
見知らぬ私がいること自体が、
不快なのではないか。
つまり私は、
「私は歓迎されない存在だ」
「いない方がいい存在だ」
と思い込んでいたのです。
だから私は、
なるべく“透明”でいようとしました。
「いない方がいい」と思い込んだときの行動
具体的には、
・相手をあまり見ない
・目を合わせない
・必要以上に存在感を出さない
そんな行動を取っていました。
自分では、
「邪魔にならないようにしている」
つもりでした。
先生からかけられた、ひと言
そんなふうに過ごしていた、ある日。
先生から、
こんな言葉をかけられました。
「高橋さんは、
来てくれた人に
『あなたがいてくれてよかった』
と思ってもらえるように
動いているようには見えないな」
私は、
その言葉にポカンとしてしまいました。
なぜなら当時の私は、
自分をマイナスな存在だと思い、
“いない方がいい”と感じていたからです。
そんな私が、
「いてくれてよかった」
と思われるはずがない、と
本気で思っていました。
すると先生は、続けてこう言いました。
「ここに来る人は、
私に会うだけでも、
かなり緊張している人が多い。
何をどう話せばいいかわからず、
固まってしまう人もいる。
でも、あなたが最初に出て行って、
話を聞いてくれることで、
緊張がほぐれているんだよ」
視点が変わったとき、起きたこと
私は、とても驚きました。
私は、
「嫌がられるだけの存在」
だと思っていたけれど、
実は、
「安心につながる役割」
を果たしていたのかもしれない。
そう思えたとき、
胸の奥が、少しあたたかくなったのを
今でも覚えています。
そこから、
「何かを頑張って変えよう」としたわけではありません。
ただ、
・きちんと目を見て話す
・笑顔で迎える
・安心してもらえるよう声をかける
そんな行動が、
自然に増えていきました。
すると、
帰り際にクライアントさんから、
「ありがとうございました。
いてくれて、ホッとしました」
と、
私にも声をかけてもらえるようになったのです。
それまで、
一度もなかったことでした。
この体験から伝えたいこと
この体験を通して、
私が強く実感したのは、
「自分をどういう存在だと思っているか」が、
無意識の行動を決めている
ということです。
自分を
「マイナスな存在」
「邪魔な存在」
だと思っていたとき、私は、
・目立たないように
・邪魔にならないように
・なるべく存在を消すように
振る舞っていました。
その結果、
「やっぱり私は、いない方がいい」
と思える現実を、
自分でつくっていたのだと思います。
視点が変わったことで、
努力して行動を変えたというよりも、
行動が自然に変わり、
それに伴って、周囲の反応も変わっていきました。
もし、今のあなたが
もし、あなたが今、
「自分はいない方がいい」
「自分はマイナスの存在だ」
そんな感覚を抱えているとしたら、
それはあなたの本質ではありません。
多くの場合、
そう感じるようになった背景があり、
その中で身につけた捉え方が、
今も続いているだけです。
この感覚は、
気合や前向きさで
無理に切り替えるものではありません。
まずは、
「そう思うようになった理由がある」
という視点から、
整理していくことが大切です。
この体験は、
「自分はいない方がいい」と感じる人の中の
ひとつのパターンです。
同じような感覚を抱えていても、
理由や背景は人によって異なります。
その違いを整理した記事が、
「自分はいない方がいい」と感じる人の3タイプです。