あなたは、
人に迷惑をかけないように
気をつけていますか。
確かに、それも大切なことです。
なるべく迷惑をかけないことに
越したことはありません。
でも、
「迷惑をかけてはいけない」
という思いが強くなりすぎると、
本当は早めに伝えた方がいいことや、
小さな段階で相談した方がいいことまで、
できなくなってしまうことがあります。
その結果、
小さく済ませられたはずのことが、
かえって大きな迷惑になってしまうことがあるのです。
これは、
責任感がないという話ではありません。
むしろ、
迷惑をかけたくない気持ちが強すぎるからこそ
起きてしまうことがあります。
もしかすると、そんな自分を、
責めている人もいるかもしれません。
この記事では、
迷惑をかけたくないあまり、
結果的に迷惑を大きくしてしまうのは
どんな時なのか。
そして、
その背景にはどんな心の仕組みがあるのか。
そこから抜け出す視点をお伝えします。
迷惑をかけたくないほど、早めに言えなくなる
一度引き受けた頼まれごとや、約束。
でも、後から
キャンセルや変更が必要になることがあります。
本当は、早めに伝えた方がいい。
それはわかっている。
けれど、
相手に迷惑をかけると思うと、
断りづらい。
言い出しにくい。
そんな気持ちから、
キャンセルや変更の連絡を
先延ばしにしてしまうことがあります。
その結果、
直前のキャンセルになったり、
当日、行くはずだった場所に行けなくなったり、
連絡しないまま時間が過ぎてしまったりする。
いわゆる、
ドタキャンや無断キャンセルのような状態に
なってしまうのです。
早めに伝えられれば、
相手も対策を考えることができます。
他の人に頼む。
他の人を誘う。
予定を組み直す。
そういうことができるかもしれません。
でも、連絡が遅くなるほど、
相手は代わりの手を打ちにくくなります。
その結果、
予定や仕事に「穴が開く」形になる。
迷惑をかけたくなかったはずなのに、
結果的に、相手の困りごとが
大きくなってしまうのです。
どうして、早めに言えなくなるのか
このような状況は、
周りから見ると、
・誠実ではない
・責任感がない
・相手を大切にしていない
そんなふうに映ることがあります。
もちろん、
実際にそういう場合もあるでしょう。
でも、他人軸によって
このような状況になる場合、
根っこにあるものは少し違います。
「人に迷惑をかけてはいけない」
その思いが強すぎるのです。
だから、
相手に迷惑をかけると思うと、
変更やキャンセルを伝えづらい。
言い出しにくい。
さらに、その奥には、
「迷惑をかけたら、嫌われる」
「嫌われたら、その人が離れてしまう」
そんな怖さがあります。
本当は、連絡しなくてはいけない。
それはわかっている。
でも、連絡したら、
相手に迷惑をかけることになる。
嫌われるかもしれない。
その葛藤のストレスを抱えたまま、
時間が経つほど、ますます不安や怖さが
大きくなっていくことも少なくありません。
そして、言えないまま時間が過ぎて、
結果的に、ドタキャンや無断キャンセルのような形になる。
その後、
「もう会わせる顔がない」
と感じて、その人から離れてしまう。
そうして、
嫌われて、その人が離れてしまうのが怖いから、
迷惑をかけたくなかったはずなのに、
気づけば、自分から人とのつながりを失い、
孤独感を深めてしまうこともあるのです。
そもそも、最初に無理をして引き受けていることもある
ここまでは、
一度引き受けた依頼や約束について、
変更やキャンセルを言い出せなくなる話をしてきました。
でも、そもそも、
最初に引き受ける時点で
他人軸が影響していることもあります。
本当は難しい。
本当はやりたくない。
本当は予定的にも気持ち的にも余裕がない。
それでも、断れない。
でも、相手に頼まれると、
つい引き受けてしまうのです。
そこには、
断るとがっかりされる怖さがあります。
期待に応えたい。
役に立ちたい。
必要とされていたい。
そして、
期待に応えられなければ、
相手が離れていくように感じるのです。
頼む側からすれば、
「無理なら断ってくれていい」
と思っているかもしれません。
他の人に頼めばいい。
別の方法を考えればいい。
でも、他人軸が強いと、
実際に他の人に頼まれることも怖いのです。
なぜなら、
自分が断ったことで、
相手が別の人を頼る。
そして、その人の方が
今後、必要とされるようになるかもしれない。
そう思うと、
断ることが、ただの予定調整ではなく、
自分の居場所や価値が失われるような怖さに
つながってしまうのです。
だから、
無理をしてでも引き受けてしまう。
けれど、
無理をして引き受けたことなので、
だんだん苦しくなっていきます。
やっぱり難しいかもしれない。
本当はやりたくない。
自分には荷が重い。
でも、今さら言えない。
そうして、
言い出せないまま時間が過ぎ、
いよいよ先延ばしにできない時を迎えてしまう。
この流れが、
結果的に相手の困りごとを
大きくしてしまうこともあるのです。
一人で抱え込んで、限界を超えてしまう
もう一つ、
主に職場で起きやすいのが、
一人で抱え込んでしまうケースです。
頼まれたら、断れない。
でも、人に頼むことは、苦手。
そうなると、どうしても
抱え込んでしまうことになります。
また、無理をしてることを察してくれた人が、
「大丈夫ですか」
と言ってくれたとしても
「大丈夫です」
と反射的に答えてしまう傾向もあります。
その結果、
抱え込んだまま、
にっちもさっちもいかない状態で
締切を迎えてしまう。
あるいは、
心や体に不調が出て、
休まざるを得なくなる。
そんな形で、
仕事に穴をあけてしまうことがあるのです。
もちろん、
体を壊すこと自体が悪いわけではありません。
問題は、
限界を伝えられないまま抱え込み、
ある日突然、仕事に穴が開く形に
なってしまうことです。
そのため、
早めに相談できていれば小さく調整できたことが、
ある日突然、仕事に穴が開く形になってしまう。
そして、
迷惑をかけたと感じる職場に
戻りづらくなることもあります。
戻ったとしても、
挽回しようとして頑張りすぎ、
また限界を超えてしまうこともあるでしょう。
体を壊すまで、頑張ってしまう理由
では、どうして
そこまで頑張ってしまうのでしょうか。
一つは、
自分よりも相手を優先するため、
自分のしんどさに気づきにくいことがあります。
「こんなことで、弱音を吐いてはいけない」
「みんな大変なのに、自分だけ休むわけにはいかない」
「これくらいできないといけない」
そんなふうに考えて、
自分の限界を後回しにしてしまうのです。
弱さを見せられない。
できないと言えない。
助けてほしいと言えない。
その背景には、
人の期待に応えられない自分は
受け入れてもらえないという怖さがあります。
そして、もう一つ。
これは無意識の領域で
起きていることも多いのですが、
自分から
「休みたいです」
「もう無理です」
と言うことはできない。
でも、体調を崩したり、
医療機関から休養が必要だと言われたりすると、
ようやく休める。
そんな形になることがあります。
自分は最後までやろうとした。
期待に応えようとした。
でも、自分の意思で休むのではなく、
体調や医師の判断によって
止められた形になる。
そうすると、
周りにも、
「それなら仕方ないよね」
「あなたが悪いわけではないよね」
と納得してもらえるように感じる。
そうして、ようやく、
休むことを自分に許せるのです。
心当たりのあるあなたへ
ここに挙げたようなことに
心当たりがあるあなたへ。
もしかすると、これまで
自分を責めてきたことが
多かったかもしれません。
「どうして早く言えなかったんだろう」
「また迷惑をかけてしまった」
「今度こそ、ちゃんとしなければ」
そんなふうに思ってきたかもしれません。
そして、
今度こそ迷惑をかけないように、
もっと気をつけよう。
もっと頑張れる自分になろう。
そう思っている人もいるかもしれません。
でも、ここまで読んでみると、
このパターンから抜け出すために必要なのは、
もっと気をつけることや、
もっと頑張ることだけではないと
感じられたのではないでしょうか。
迷惑をかけたくない。
嫌われたくない。
必要とされなくなるのが怖い。
その思いが強いほど、
早めに伝えることや、
人に頼ること、
小さな段階で相談することが
難しくなってしまうのです。
ここには、
他人軸の心の仕組みが関係しています。
だからこそ、
大切なのは、
もっと頑張れる自分になることではなく、
自分の限界に気づくこと。
本当はどう感じているのかを知ること。
小さな段階で、伝える・頼る・相談すること。
でも、それは、
「そうできる自分にならなくちゃ!」では
ないのです。
自分軸を育てていくことで、
自然と、伝えたり、頼ったり、相談したりしやすくなります。
もし、無理なく
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他人軸の仕組みを知ることから
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また、
頭ではわかっていても、
実際の場面になると、断れない。
頼れない。
相談できない。
そんなパターンが続いている時は、
一人でなんとかしようとするほど、
また自分を責めてしまうことがあります。
自分軸カウンセリングでは、
今のお悩みを入り口にしながら、
その背景にある他人軸の反応や、
「迷惑をかけてはいけない」と感じてしまう心の仕組みを
一緒にひもといていきます。
そして、
自分の限界や本音に気づき、
少しずつ伝える・頼る・相談する方向へ
進みやすくしていきます。
断れない・頼れない心の仕組みを整理したい方へ
「断らなければ」と思っているのに断れない。
「誰かにお願いすればいい」とわかっているのに頼れない。
そんな背景をさらに整理したい方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。



