あなたは今、頑張っていますか。
最近では、うつ状態の人に
「頑張れ」と言わない方がいい
という考え方が広まりました。
その一方で、
「頑張らなくていい」という言葉も
よく耳にします。
では、頑張ることは悪いことなのでしょうか。
頑張らない方がいいのでしょうか。
実は、問題は
「頑張るかどうか」ではありません。
大切なのは、
どの方向に頑張っているかです。
同じように努力していても、
楽しくなる人もいれば、
どんどん苦しくなる人もいます。
この記事では、
その違いを整理してみます。
苦しくなる人の「頑張る方向」
苦しくなりやすい人の頑張りには、
ある共通点があります。
それは、
- しなければいけない
- してはいけない
という「べき」に縛られた努力です。
この「べき(義務)」や「してはいけない(禁止)」が
生きづらさにつながる仕組みについては、
こちらの記事で詳しく整理しています。
▶︎ 毎日がしんどい人へ|子供の頃に学んだ「禁止」と「義務」が生きづらさにつながる理由
本当は気が進まない。
本当は違和感がある。
それでも、
- こうしないと嫌われるかもしれない
- ちゃんとしていないと思われるかもしれない
そんな不安や恐れから動いていると、
エネルギーはじわじわと削られていきます。
このときの「頑張る」は、
嫌なことを耐えること
無理をしてでもやり続けること
という意味に変わっています。
努力しているのに、
満たされない。
成果が出ても、
どこか空しい。
それは、
方向が少しズレているサインかもしれません。
楽しくなる人の「頑張る方向」
一方で、頑張ることで
充実感や成長感を得ている人もいます。
その違いは何でしょうか。
それは、
- 本当にやってみたいこと
- 興味や好奇心、楽しい
に向かっているかどうかです。
もちろん、
好きなことでも困難はあります。
失敗もあります。
でもそのときの苦しさは、
「やらされている苦しさ」とは質が違います。
どこかに、
自分で選んでいる感覚
があるからです。
こうした感覚を、
私は「自分軸」と呼んでいます。
自分軸の頑張りは、
エネルギーを消耗させ続けるものではなく、
試行錯誤の中で、自分への信頼感が少しずつ育っていきます。
苦しくはないけれど、見直したい頑張り
もう一つ、
少し注意したい頑張り方があります。
それは、
忙しさで心の問題を見ないようにする頑張りです。
たとえば、
- 予定がないと落ち着かない
- 仕事を詰め込んでいないと不安
- 常に「役に立っていないと」そわそわする
こうした状態は、
表面上はうまく回っているように見えることもあります。
ですが、
もし仕事や役割を失ったら?
体が動かなくなったら?
そのとき、
自分の中に何が残るでしょうか。
このタイプの頑張りは、
「問題の回避」になっていることがあります。
本当は向き合いたくないテーマ――
- 自分の存在価値
- 過去の経験
- 家庭のこと
- 本当に望んでいること
それらを先送りにするために、
頑張り続けている場合もあるのです。
頑張る方向を見直すということ
ここまで読んでみて、
あなたの「頑張り」はどのタイプに近いでしょうか。
もし、
- 努力しているのに苦しい
- 休んでも回復しない
- 達成しても満たされない
そんな感覚があるなら、
頑張りの量ではなく、
方向を見直すタイミングかもしれません。
とはいえ、
「自分軸で頑張ろう」と頭で理解しても、
すぐに切り替えられるものではありません。
長年の「べき」や、
無意識の不安が土台にあることも多いからです。
一人で整理するのが少し荷が重いと感じる場合は、
対話の中で少しずつ
自分の本音やパターンを見つけていく方法もあります。
私の自分軸カウンセリングでも
今の頑張り方の背景にある
思考や感情を丁寧に整理することをサポートしています。
無理に変えるのではなく、
「どの方向に進みたいのか」を
ご自身で選び直せるようになることを大切にしています。
▶ 自分軸カウンセリングの詳細はこちら
まとめ|頑張るかどうかではなく、どこへ向かうか
頑張ること自体が悪いわけではありません。
ただ、
- 他人軸や「べき」に向かう頑張りは苦しくなりやすく
- 自分軸に向かう頑張りは充実感につながりやすい
という傾向があります。
そして、
忙しさで問題を覆い隠す頑張りも、
ときに見直す必要があります。
あなたは今、
どの方向に力を使っていますか。
少し立ち止まって考えること自体が、
もう一つの大切な「頑張り」かもしれません。

