今回は、実際に寄せていただいたご相談をもとに、
「選択を後悔するときに起きていること」を整理していきます。
※現在はサイト上でのご相談受付は行っていませんが、
ケーススタディとしてご紹介しています。
ご相談内容
こんにちは。
ブログを拝読させていただいています。
私は今、過去の選択をとても後悔しています。
本当は、あのとき
直感に従って動けばよかったと思っています。
でも実際には動けなくて、
そのまま時間が過ぎてしまい、
結果的に、そのことは強制的に終わる形になってしまいました。
そこで私は、
「やっぱり諦めきれない」と思って、
その後、追いかけてしまいました。
でも、今は
「こんなに苦しくなるなら、
追いかけなければよかった」
と感じています。
今、とても苦しいです。
こういうときは、どう考えたらいいのでしょうか。
まず、お伝えしたいこと
ここまでの流れを見ると、
・本当は動きたい気持ちがあったこと
・一度終わっても、やっぱり諦めきれなかったこと
どちらも、とても自然なことだと思います。
終わったあとでも、
「やっぱりやりたかった」
「このまま終わらせたくない」
そう自分の気持ちに気づいて動くことはあります。
それだけ大事だった、ということでもあります。
その上で今、
・動かなかったことへの後悔
・動いたことへの後悔
両方が重なっているので、
苦しさが大きくなっている状態だと思います。
このケースで起きていること
このご相談で特徴的なのは、
「どの選択をしても、後悔が残る状態」になっている点です。
・直感に従って動かなかったことへの後悔
・その後、追いかけたことへの後悔
本来は別々の選択ですが、
どちらについても
「違う選択があったのではないか」と感じています。
つまり、
どちらを選んでも、“選ばなかった方”を後悔している状態です。
なぜ、どちらを選んでも苦しくなるのか
ここで起きているのは、
結果をもとに、過去の選択を評価している状態です。
・うまくいかなかった → あの選択が間違っていた
・苦しい結果になった → 別の選択をすべきだった
というように、
結果が出たあとで、
そのときの行動の良し悪しを判断しています。
ただ、
選択をした時点では、
その先の結果はわかりません。
その中で選んでいるにも関わらず、
結果が出たあとに評価し続けることで、
どの選択も「よくなかったもの」に見えてしまう状態になります。
「後出しで自分を評価している」状態
もう少し整理すると、
これは
「後出しで自分を評価している状態」とも言えます。
結果を知っている今の視点で、
・あのときの自分は間違っていた
・もっといい選択ができたはず
と、過去の自分に対して評価を重ねていきます。
ただ、
そのときの自分は、
その時点で見えていた状況や情報の中で、
そのときの自分にとって「それが一番いい」と感じた選択をしています。
たとえ後から振り返ったときに違って見えたとしても、
そのときはそう感じていた理由や背景があります。
その前提が抜けたまま評価してしまうことで、
後悔が強く残る形になります。
なぜこのような捉え方になりやすいのか
こうした後悔の仕方が続くときは、
過去の体験の中で
・結果で評価されてきた
・うまくいったかどうかで判断されてきた
といった影響があることもあります。
その影響で、
自分に対しても同じように、
「結果で判断する視点」を向けるようになります。
さらに一つの見方として、
「うまくいくこと=正解」
「うまくいかないこと=間違い」
「傷つくこと=避けるべきこと」
という基準が強くなっている場合もあります。
こうした基準があると、
選択そのものよりも
「その結果がどうだったか」で、すべてを判断する状態になります。
今回のケースでも、
・最初に動かなかった → うまくいかなかった
→ 動いていればよかったのではないか
・後から動いた → それでもうまくいかなかった
→ やっぱり最初に動くべきだったのではないか
→ もしくは、動かない方がよかったのではないか
というように、
結果を基準にして判断しているため、
どの選択も「間違いだったように見える」状態になっています。
では、何を基準に考えたらいいのか
ここで一つの視点になりますが、
結果を基準にするのではなく、
「そのときの自分が、どう感じて選んだか」
に目を向けてみることも一つです。
今回で言えば、
・動けなかったときの自分にも理由がある
・それでも諦めきれず、動いた自分にも理由がある
どちらも、そのときの自分の中では
自然な流れの中で起きていることです。
その流れを無視して、
結果だけで判断してしまうと、
どの選択も否定される形になります。
もう一つの視点として、
「うまくいくかどうか」だけを基準にするのではなく、
・自分がどうしたいと感じていたのか
・そのとき何を大事にしていたのか
といった部分を見ていくことで、
選択の捉え方が変わることもあります。
まとめ
今回のケースでは、
・どちらの選択にも後悔が残っていること
・結果をもとに過去の選択を評価していること
・後出しで自分をジャッジしていること
・「うまくいくこと」を基準にしていること
といった構造が重なり、
苦しさが強くなっている状態でした。
そのため、
「どの選択が正しかったのか」を考え続けるよりも、
自分がどのような基準で判断しているのか
を見ていくことが、
整理につながることもあります。
関連記事
今回の内容とあわせて、
・後悔がなぜ苦しくなるのかをもう少し整理したいとき
・「あのときこうしていれば」と考え続けてしまうとき
・後悔との向き合い方を別の視点から見てみたいときは
こちらの記事も参考になります。
もう少し整理してみたいと感じたときは
今回のようなケースでは、
・どのような基準で判断しているのか
・なぜその選択になったのか
・どこで迷いが生まれているのか
といった部分を整理していくことで、
同じような後悔の繰り返しが
見えやすくなることもあります。
こうした部分は、
一人一人の思考パターンや背景によっても変わるため、
それぞれのケースとして、確認しながら丁寧に見ていくことが大切になります。
そうした整理をもう少し進めていきたいと感じたときは、
以下も一つの選択肢になります。



