「しんどい」と感じるときに

過去を変えるためにタイムスリップしても、幸せになれない3つの理由

「しんどい」と感じるときに

あなたには、変えたい過去や
避けたかった出来事はありますか?

「なんであの時、ああしたんだろう」
「どうしてあんなことになったんだろう」

そう思い返しては、
「今の自分は、あの出来事のせいでこうなっている」と
感じてしまうこともあるかもしれません。

もし過去に戻ってやり直せたら——
そう思ったことがある方も、少なくないと思います。

では、本当にそれができたとしたら、
私たちは幸せになれるのでしょうか。

その問いを考えるきっかけになったのが、
リピート〜運命を変える10ヶ月〜 という作品でした。

このドラマを見ていると、

「たとえ過去に戻って出来事を変えたとしても、
 私たちは思ったほど幸せにはなりにくいのではないか」

そんなことが見えてきます。

その理由は、大きく3つあります。

3つの理由

では、ひとつずつ整理していきます。

① 恐怖を起点に動くことになるから

過去をやり直したいと思うとき、

・もうああなりたくない
・同じことを繰り返したくない
・あの場面を変えたい

こうした思いが原動力になります。

つまり、行動のベースにあるのは
「恐怖」や「回避したい感覚」です。

その状態で時間を過ごすというのは、

起きてほしくない未来を思い浮かべながら
その瞬間に向かってカウントダウンしているようなものです。

これは、それ自体がかなりのストレスになります。

さらに言えば、
うまくいっていた部分を「同じように過ごす」ことにも
退屈さや違和感が生まれることがあります。

つまり、

過去に戻ったとしても、
そこに向かう時間は決して楽なものではなく、
むしろ強い緊張を伴う時間になりやすいのです。

② 人をコントロールしようとする構造になるから

後悔の多くは、
人との関係の中で起きています。

「あのとき自分がこうしていれば」
「こうしていたら、あの人は違う反応をしたはず」

そう考えることで、

「次はこう動けば、相手もこう動くはず」

という前提で行動しようとします。

つまり、

自分の行動を変えることで、
相手や状況をコントロールしようとする構造
になります。

ですが、

相手には相手の意思や反応があります。

そのため、

自分が行動を変えたとしても
思った通りに結果が変わるとは限りません。

すると、

「せっかくやり直したのに、思ったようにならない」

というズレやストレスが生まれます。

ここで起きているのは、

過去の出来事そのものではなく、
「結果をコントロールしようとする前提」による苦しさです。

③ 「もう一度やり直したい」が繰り返されるから

思った通りにならなかったとき、

「もう一回やり直せたら…」

そう思うようになります。

そして、

やり直す → 思った通りにならない → またやり直したくなる

という流れが生まれます。

これは、いわば
ゲームのリセットボタンを押し続ける状態です。

仮に一度、うまくいったとしても、

その先の未来は
また新しい出来事の連続です。

そこでも同じように、
思い通りにいかないことが起きる可能性は十分にあります。

そうなると、

またやり直したくなる。

この流れが続いていくと、

「思い通りになること」しか
受け取れなくなっていきます。

何度もやり直した先に、
理想通りの形にたどり着く可能性はゼロではないかもしれません。

ただ、

その状態が「幸せかどうか」は
また別の話です。

というわけで、リピートよりリルート

ここまでを踏まえると、

過去をやり直すことよりも、
今の地点からどう進むかの方が、
現実的であり、自由度も高いと言えます。

違う道に来たと感じたとしても、

そこから方向を見直して
進み直すことはできます。

人生は一筆書きのようなもので、

やり直しではなく、
積み重ねていくものです。

その積み重ねが、

その人の深みや魅力になっていきます。

まとめ

・過去を変えようとすると、恐怖がベースになりやすい
・人や結果をコントロールしようとする構造になりやすい
・やり直しが前提になり、終わりがなくなる可能性がある

だからこそ、

過去をどう変えるかではなく、
今ここからどう進むかに目を向ける方が、
現実の中で選べる余白は広がります。

関連記事

今回の内容とあわせて、

・なぜ「過去を変えたい」という思いが強くなるのか
・同じような後悔やパターンが繰り返されるのはなぜか
・その背景で、どんな反応が起きているのか

こうした部分をもう少し整理して見ていきたいときは、
以下の記事も参考になります。

ここまで見てきたように、

「過去を変えたい」と感じる背景には、
単なる出来事そのものではなく、

繰り返される反応や、
捉え方のパターンが関係していることがあります。

もし、

・同じような後悔を繰り返していると感じる
・なぜあのとき、あの反応になってしったのか気になる
・自分の中で起きていることを、もう少し整理してみたい

そう感じることがあれば、
カウンセリングで、そうした部分を一緒に見ていくこともできます。