他人軸の人は
自分を抑えて
他人に合わせることが
多いにもかかわらず
自分を「わがまま」だと
感じていることがあります。
実際には
自分をわがままだと
思っているからこそ
一生懸命に
自分の欲求を抑えようとしている
と言った方が
しっくりくるかもしれません。
この記事では
なぜ、他人軸の人は
自分を「わがまま」だと思い込むのか
そして
その状態から抜け出すための視点を
整理していきます。
また
自分軸になることを
「わがままになること」と
感じてしまう方に向けて
その誤解についても
触れていきます。
他人軸の人が、自分を「わがままだ」と思っている理由
他人軸の人が、自分を「わがままだ」と
思う理由は、2つあります。
ひとつが、子供の頃、自分を「わがままだ」と
学習する背景があったこと。
もう一つは、今も、わがままに見える言動に
なってしまうことがあるからです。
この2つについては、後ほど整理していきますが
その前に、ひとつ大切な前提があります。
「わがまま」と「望みを言うこと」の違い
ここで一度、整理しておきたいことがあります。
他人軸の人は
「わがままを言ってはいけない」
という思いが強いために
「自分の望みを言うこと」まで
してはいけないことだと
感じていることが少なくありません。
そして、その延長で
自分軸になること自体を
「わがままになること」のように感じてしまい
ブレーキがかかってしまうこともあります。
でも、本来この二つは同じではありません。
自分の望みを言うことは
相手の事情も含めて
すり合わせていく前提で
伝えるものです。
一方で、わがままは
相手の事情を考えずに
自分の要求だけを通そうとする状態です。
つまり
「望みを言うこと」自体が
問題なのではなく
伝え方や関わり方の違いがある
ということです。
この二つが混ざってしまうと
他人軸の人は
必要なことまで言えなくなったり
自分軸になること自体に
迷いや抵抗が生まれ
結果として
我慢が積み重なってしまいます。
他人軸の人が、自分をわがままだと思うようになった背景
他人軸の人が、
自分をわがままだと思うようになった背景には、
いくつかのパターンがあります。
ここでは、代表的な3つを
ご紹介します。
① 小さい頃に「わがまま」と言われた経験
ひとつ目は、
自分の望みを言ったときに
「わがままだ」
「そんなこと言うものじゃない」
と否定された経験から
望みを持つこと=いけないこと
という学習が起きているケースです。
② 親や周囲に遠慮してきた経験
ふたつ目は、
親が忙しかったり
大変そうにしている様子を見て
「望んではいけない」
「負担をかけてはいけない」
と感じてきた場合
望みを持つこと自体に
ブレーキがかかるようになります。
③ 人間関係の中での傷つき体験
みっつ目は
仲間外れや
何気なく言った言葉で
否定的な評価を受けた経験から
「思ったことを言うとダメなんだ」
「自分のままでいると受け入れられない」
と感じ
自分を抑える方向で
関わるようになるケースです。
こうした経験が積み重なることで
「自分はわがままだ」
「望みを言ってはいけない」
という前提が
無意識の中に作られていきます。
なぜ、我慢しているのに「わがままのようになる」のか
ではなぜ
普段は我慢しているにもかかわらず
結果として、今も
「わがままのような状態」になることがあるのでしょうか。
それは
これだけは、「聞いてほしい」と思う
希望を口にして、受け入れてもらえなかった時に
起こることが多いです。
なぜなら、
「いつも私は合わせてきたのに」
「これくらい聞いてくれてもいいのに」
「どうしてわかってくれないの」
という思いが
噴き上げてくるからです。
抑えていた思いが強く出てしまい
相手を責めたり、不機嫌になったり
いじけてしまうこともあります。
この状態を
「拗ねる」と自覚している人もいます。
これが、相手から見ると
「わがまま」を通そうとしているように
見えることがあり
実際に、「わがまま」と言われたり
言われなくても、自分で
また「わがまま」を言って困らせた、
と思って落ち込んでしまうのです。
そのことで、関係は
ギクシャクしてしまうことが多いので
「もう、わがままを言ってはいけない」
=「希望を言ってはいけない」
とさらに、普段は我慢してしまう
悪循環が起きてしまうのです。
この辺りのことは
こちらの記事でも、整理しています。
▶︎ 大人の「拗ね」とは何か|無意識に人間関係をこじらせる心の仕組み
▶︎ 感情を爆発させてしまうのはなぜ?我慢と反応ポイントの仕組み
抜け出すために必要なのは「頑張り方を変えること」
ここで大切なのは
「わがままにならないように頑張ること」ではありません。
むしろ
これまでの頑張り方を
少し変えていくことです。
これまでは
・望みを抑える
・我慢する
・相手に合わせる
という方向で頑張ってきたかもしれません。
これを
・小さな望みに気づく
・少しずつ言葉にする
・相手とすり合わせる
という方向に
変えていく必要があります。
関連記事
ここまで読んでいただき
「なぜこうなってしまうのか」
「どうして苦しくなるのか」
少し整理がついてきたかもしれません。
このあたりの仕組みについては
こちらの記事でも詳しく整理しています。
頑張り方を変えることは
頭で理解しても
すぐにできるようになるものではありません。
それは、
これまでの積み重ねによって
反応がパターン化されているからです。
無意識の反応になっているのです。
そこにアプローチするには
これまでの前提を
少しずつ整え直していくプロセスが必要になります。
もし、
考える前に反応してしまう
自分の望みがわからない
どう伝えればいいのかわからない
そう感じることがあれば
一緒に見ていく方法もあります。


