やろうと思っているのに、できない。
やめたいと思っているのに、繰り返してしまう。
そんな行動が続くと、
「自分の意思が弱いのかな」
「どうして私は変われないんだろう」
と、自分を責めたくなることがあります。
けれど、長く繰り返している行動ほど、
意思の強さだけで変えようとしても
うまくいかないことがあります。
その背景には、
自分でも気づいていない感情や、
過去から身についた無意識の反応が
関わっていることがあるからです。
たとえば、寂しさ。
不安。
怖さ。
怒り。
あきらめ。
罪悪感。
表面的には、
甘いものがやめられない、
遅刻してしまう、
予定を詰め込みすぎる、
いつも忙しくしてしまう、
といった行動に見えていても、
深く見ていくと、
「そんなところにつながっていたの?」
と思うような心の背景が見えてくることがあります。
この記事では、
わかっているのにできない行動の奥にある
寂しさや無意識の反応について、
私自身の体験も交えながら整理していきます。
そして、
自分を責めるだけではなく、
その行動の背景を見ていくことで
少しずつ変化の道筋が見えてくることを
お伝えしていきます。
表面的な「問題行動」の奥にある理由
一見すると、
甘いものがやめられない、
遅刻してしまう、
予定を詰め込みすぎる、
いつも忙しくしてしまう。
そうした行動は、
「意志が弱い」
「だらしない」
「計画性がない」
という話に見えやすいものです。
そんな自分に自分でも困っていて、
自分が嫌になったり、
「またできなかった」と責めたくなったりすることもあるでしょう。
けれど、長く繰り返している行動ほど、
表面的な行動だけを見ても、
その奥にある理由が見えないことがあります。
「問題行動」は、あなたを守るための「戦略」だった?
「わかっているのに、できない」
そのような状態にあるとき、
私たちの心の中では、
自分を動かそうとする「アクセル」と、
それを止めようとするブレーキのような反応が、
同時に働いていることがあります。
このブレーキの正体こそが、
無意識の「反応(防衛反応)」です。
無意識は、何よりも「あなたの安全」を守ろうとします。
過去の経験から、
「これ以上傷つかないように」
「嫌な思いをしないように」
と、あなたを守るために今の行動を選んでいるのです。
つまり、あなたを困らせているその行動は、
かつてのあなたにとっては自分を守るための
大切な「戦略」だったのかもしれません。
そう考えると、動けない自分を
「意志が弱い」と責める必要はないことがわかってきませんか?
まずは、
「私のこの行動も、私の中の何かを守るための反応なのかもしれない」
という視点を持ってみること。
そこから、
自分を責めるだけではない理解が始まります。
寂しさが行動に出るとき
無意識の反応の中でも、
行動に結びつきやすいものの一つが、
寂しさです。
寂しさを感じたくない。
その思いが、
一見すると困った行動に見えるものへ
つながっていくのです。
例えば、
甘いものを食べることで、
一時的に気持ちを満たそうとする。
予定を詰め込み、
一人になる時間を作らないようにする。
いつも忙しく動き続けて、
何をしていいかわからない
一人ぼっちの感覚に触れないようにする。
そんな形で、無意識に
寂しさを感じないようにするのです。
だから、
「甘いものをやめればいい」
「もっと余裕を持てばいい」
という表面的な対策だけでは、
同じ行動に戻りやすくなります。
その行動が、
何を満たそうとしているのか。
何を感じないようにしているのか。
そこを見ていくと、
行動の奥にあるブレーキが
少しずつ見えてきます。
ブレーキの正体が見えてくると、
無理に自分を動かそうとしなくても、
本当に向かいたい方向へ
動きやすくなっていきます。
遅刻しがちだった私の心の背景
以前の私は、
いつもバタバタしていて、
遅刻しがちなところがありました。
もちろん、
自分でも困っていました。
余裕を持って出かけた方がいい。
時間に追われてしんどい。
人を待たせるのは申し訳ない。
そう思っているのに、
なぜかいつもギリギリになったり、
少し遅れてしまったりする。
その頃の私は、
自分なりに理由をつけていました。
「待っている時間がもったいないから、
できればぴったり着きたいのだ」
「ちょっとの遅刻で怒る人とは
合わないだろうから、
付き合いやすい人を見分けているのかな」
自分でも困っている行動に
もっともらしい理由をつけていたのです。
でも、カウンセリングで深く見ていくと、
そこにあったのは
私が頭で考えていた理由とは
まったく別の反応でした。
先に着いて、
一人で待っているのが寂しい。
待っている間、
何をしていたらいいかわからない。
相手がいつ来るかわからない時間が不安。
そんな反応が、
私の中で動いていました。
だから私は、
待つ時間を減らそうとしていたのです。
表面的には、
時間の使い方の問題に見えていました。
でも本当は、
一人で待つ寂しさや不安に触れないための反応だったのだと思います。
そう見えてくると、
「私は時間管理ができない人間だ」
という見方だけでは、
この行動の背景は見えてこなかったとわかります。
遅刻しがちな自分を責めるより、
その行動が何を避けようとしていたのかを見る。
そこから、
自分への理解が変わっていきました。
まとめ
わかっているのにできない行動は、
意志の弱さやだらしなさだけで
起きているわけではありません。
その奥には、
寂しさや不安、怖さのように、
自分でも気づいていなかった感情や反応が
動いていることがあります。
一見すると困った行動でも、
心の奥では、
何かから自分を守るための
戦略として働いていることがあるのです。
ただ、その背景は、
頭で考えたからといって
すぐに言葉になるものではありません。
無意識の反応ほど、
自分ではもっともらしい理由をつけていたり、
そもそも反応していることに気づいていなかったりします。
だからこそ、
行動だけを見て
「私は意志が弱い」
「どうして変われないんだろう」
と責め続けるのではなく、
その行動の奥で、
どんな感情や反応が動いているのかを
丁寧に見ていくことが大切です。
そこが見えてくると、
自分を責めるだけの見方から、
反応の理由を理解する見方へ変わっていきます。
そして、
ブレーキの正体が見えてくることで、
少しずつ、
本当に向かいたい方向へ
動きやすくなっていきます。
もし、この記事を読んで、
「自分の行動の奥にある背景も、
一度じっくり整理してみたい」
「これからの選び方を、
少しずつ変えていきたい」
と感じたときは、
私と一緒に、心の声を聴いてみませんか?
無意識のブレーキは、
一人で見つめようとすると、
どうしてもいつもの「もっともらしい理由」に 隠れてしまいがちです。
だからこそ、
安心して話せる場で、
その行動の奥にある感情や反応を
丁寧にひも解いていく時間が、
次の一歩につながっていきます。
「もう少し自分の中を見ていきたい」
と思ったときは、
自分軸カウンセリングのページをご覧ください。

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