「しんどい」と感じるときに

我慢って、した方がいいの?しない方がいいの?自分軸で見分ける3つの視点

「しんどい」と感じるときに

ストレスは、心にも体にも負担になる。
そんな認識が広がってきました。

他人軸で生きてきた人ほど、
自分の気持ちよりも、
周りの期待や空気を優先し、
我慢することが多くなります。

だからこそ、
ストレスや我慢に目を向けること自体は、
とても大切なことだと思います。

ただ、その一方で

「我慢はストレスになるから、しない方がいい」

という考え方が強くなると、

何か負荷がかかるたびに
「これは我慢だから、やめた方がいいのかも」
と迷いやすくなっている人もいます。

特に、
これまで我慢することが普通になっていた人が、
自分の気持ちを大切にしようとし始めたとき、

「自分軸で生きるって、
 我慢しないことなのかな」

と迷うことがあります。

「我慢した方がいいのか」
「我慢しない方がいいのか」

と、どちらかが正解のように感じて、
その答えを知りたくなるからです。

けれど、
我慢することがすべて悪いわけでも、
我慢しないことが甘えなわけでもありません。

そして、自分軸で生きることは、
我慢を全部なくすことでもありません。

大切なのは、
その我慢の中身を見ることです。

今回は、
我慢するか、しないかで迷ったときに、
その我慢の中身を見極めるための
3つの視点を整理していきます。

我慢の中身を見極める3つの視点

① 何のための我慢なのか、自分でわかっているか

まず見たいのは、
その我慢を何のためにしているのかです。

たとえば、同じように何かを控える場合でも、

「今は体を整えたいから、夜更かしを控える」
「この仕事を形にしたいから、今は少し集中する」

というように、
自分の中で理由がわかっていて、
納得して選んでいるなら、
それは自分を消耗させる我慢とは少し違います。

より優先したい望みを叶えるための、
ひとつのプロセスになります。

もちろん、
負荷がまったくないわけではありません。

けれど、
自分で選んでいる感覚があるときは、
その負荷はただの苦しさではなく、
自分の望む方向へ進むために必要な力になります。

反対に、

「なんとなく我慢している」
「本当は何のためなのかわからない」
「やめたら責められそうだから続けている」

という場合は、
少し立ち止まって見てみたいところです。

目的がわからないまま続けている我慢は、
気づかないうちに自分を消耗させていきます。

我慢していること自体よりも、
その我慢に自分の納得感があるか。

まずは、そこを見てみてくださいね。

② それは、誰の望みに応えようとしているのか

次に見たいのは、
その我慢が向かっている先です。

たとえば、

「周りから期待されているから」
「そうしないと評価されないから」
「そうするべきだと思うから」

という理由で続けている我慢は、
一見、前向きな努力に見えることがあります。

けれど、その奥にあるのが
自分の望みではなく、
誰かの期待や評価への不安だとしたら、

自分では頑張っているつもりでも、
少しずつ苦しくなっていきます。

なぜなら、その我慢は、
自分の気持ちや本音を後回しにする我慢に
なりやすいからです。

これは、
他人軸で動いているときに起こりやすい我慢です。

誰かに認められるため。
嫌われないため。
期待を裏切らないため。

そのために自分を押し込め続けているなら、
その我慢は、自分を消耗させていきます。

我慢していること自体よりも、
その我慢が
本当に自分の望む方向へ向かっているのか。

ここを見てみることが大切です。

③ 「嬉しくなる方向」か「避けるため」か

最後に見たいのは、
その我慢が、
嫌なことを避けるためのものなのか、
自分が本当に望む方向へ向かうためのものなのかです。

たとえば、

「嫌われないように」
「迷惑をかけないように」
「失敗しないように」
「感情を出しすぎないように」

という理由で我慢しているとき、
それは一見、自分の望みに見えることがあります。

けれど、これは
「そうなったら困る」
という不安から来ているものです。

嫌な方向を想像して、
そうならないように気をつけ続けることは、
それだけで心を消耗させます。

本当の望みとは、
嫌なことを避けることではなく、
自分にとって嬉しくなる方向へ向かうものです。

「こうなりたい」
「これを大切にしたい」
「この方向へ進みたい」

という思いから選んでいる負荷なら、
同じように大変さがあっても、
その意味は変わります。

その我慢は、
嫌なことを避けるためのものなのか。
それとも、嬉しくなる方向へ向かうためのものなのか。

ここを見ていくことが大切です。

まとめ

我慢は、心に負荷をかけるものです。

けれど、その負荷がすべて
心や体に悪影響を及ぼすストレスになるとは限りません。

我慢がすべて悪いわけではありませんし、
自分軸で生きることは、
我慢を全部なくすことでもありません。

大切なのは、

「我慢した方がいいのか」
「我慢しない方がいいのか」

と、我慢をひとくくりにして
どちらかが正解とするのではなく、
その我慢の中身を一つひとつ見ることです。

今回お伝えした視点は、次の3つです。

  • 何のための我慢なのか、自分でわかっているか
  • それは、誰の望みに応えようとしているのか
  • 嫌なことを避けるためなのか、嬉しくなる方向へ向かうためなのか

この3つを見ていくと、
その我慢が自分を消耗させるものなのか、
自分の望む方向へ進むために選んでいる負荷なのかが
少しずつ見えてきます。

自分の望む方向へ進むために選んでいる負荷であれば、
それは望む未来に近づく力になります。

そして、
自分で選んだ負荷を引き受けて進んでいく経験は、
自分を信頼する積み重ねにもなります。

我慢するか、しないか。

そこだけで判断するのではなく、
その我慢がどこから来ていて、
どこへ向かっているのか。

そこを見ていくことが、
自分軸で選んでいくための大切な入り口になります。

自分の場合を、考え方の土台から整理したいときは

今回の記事では、
「我慢するか、しないか」で迷ったときに、
その我慢の中身を見極める視点をお伝えしました。

我慢に限らず、
他人軸から自分軸へ移行していく途中では、

「これはした方がいいのか」
「やめた方がいいのか」
「自分の気持ちを大切にするって、どういうことなのか」

が、わからなくなることがあります。

そのたびに表面的な答えを探しても、
また別の場面で迷ってしまうことがあります。

大切なのは、
その場その場の答えだけではなく、
自分の場合、どこで迷いやすいのか。
どんな考え方の癖や反応パターンが働いているのか。
そこから、どう選び直していけるのか。

そうした土台を見ていくことです。

また、
本当は自分がどちらに向かいたいのかが見えてきても、
実際にそちらを選ぼうとすると、
怖さが出てくることは往々にしてあります。

それは、意思が弱いからではなく、
過去の体験の中で身についた反応が
関わっていることもあります。

その場合、
自分の意思の力だけでどうにかしようとすると、
かえって苦しくなることがあります。

自分軸カウンセリングでは、
あなたの具体的な迷いや反応をもとに、
考え方の土台と、
そこに出てくる怖さや反応パターンを
一緒に整理していきます。

関連記事

我慢の中身を見ていくには、
他人軸と自分軸の違いや、
自分が本当に向かいたい方向を整理することも助けになります。

あわせて読みたい記事はこちらです。