「しんどい」と感じるときに

反省すると落ち込む人へ|失敗から学ぶ本当の反省とは

「しんどい」と感じるときに

失敗やミスをしたあと、
「反省しなくては」と思う人は多いと思います。

けれど、その反省は
あなたを前に進ませていますか。

それとも、ただ落ち込ませているだけでしょうか。

もし、反省するたびに気持ちが重くなり
自信を失ってしまうのだとしたら、

それは「反省」ではなく
自分を責めているだけかもしれません。

本来の反省は、
過去を責めるためのものではなく、
未来を整えるためのものです。

では
落ち込むだけの反省と、
前に進める反省は

何が違うのでしょうか。

なぜ反省すると落ち込んでしまうのか

反省して落ち込む人が
実際にやっていることは、

多くの場合、

原因をすべて、自分の人格の問題にしてしまうことです。

たとえば

・私のせいだ
・私はダメだ
・なんてバカなんだ

といった形で、
自分そのものを責めてしまうのです。

これを反省だと思っている人は
意外と多いものです。

「自分を責める」とは、
起きてしまった結果や過去の自分を
受け入れられない状態とも言えます。

「こんなはずではなかった」
「こんな自分であってほしくなかった」

そうした思いから、
ミスをした自分そのものを
否定し、責める形になってしまうのです。

けれど、自分を責めているとき、
私たちは実は
ミスをした自分の立場には立っていません。

責めている自分と、
責められている自分に分かれて、

まるで
「それをしたのは自分ではない」かのように
ミスをした自分を裁いている状態です。

こうして自分で自分を責め、
自分を落ち込ませてしまうのです。

反省=落ち込むと学習してしまうことがある

子どもの頃、
叱られたあとに落ち込んでいる姿を見せると
「反省している」と受け取られることがあります。

そうした経験から
反省とは落ち込むことだと
学習してしまうこともあります。

さらに、叱る側も

責めること=注意
と勘違いしていることがあります。

そうした叱られ方をして大人になると、
自分が何かミスをしたときに、
叱る(責める)側の役を
自分でしてしまうことも珍しくありません。

そして、
自分を責めて落ち込むことで、
反省ができたと感じてしまうのです。

そうした学習や反応が
自分の中にもあるかもしれないと、
一度振り返ってみることが大切です。

反省しているのに落ち込む人の共通点

反省しているつもりなのに
必要以上に落ち込んでしまう人には、
いくつか共通する傾向があります。

たとえば

・ミスをすると「自分がダメだ」と感じてしまう
・ミスをすると、
 「ダメな奴」と思われて
 見捨てられるのではないかという不安が強くなる
・ミスをすると、隠したくなる

こうした状態のとき、人は
起きた出来事を整理するよりも先に

自分を守る反応が強く働きます。

すると、自分のミスを
素直に認めることが難しくなり

周りに対しては
言い訳や自己弁護増え、

自分に対しては
自分責めのループに入ってしまうことがあります。

失敗から学ぶ本当の反省|3つのステップ

本来の反省は
とてもシンプルです。

大きく分けて
次の3つのステップになります。

① 事実を認める

本当の反省の第一歩は、
起きたことを認めることです。

ここで大切なのは、
「責めること」と「認めること」は
まったく違うということです。

自分を責める場合は、

・なんてダメなんだ
・どうしてこんなことをしたんだ

と、ミスをした自分そのものを
否定してしまいます。

一方で、認めるというのは

・そのとき気づけなかった
・判断を誤った
・結果としてミスが起きた

という事実を、
言い訳も自己否定もせず
そのまま受け止めることです。

「そのとき、そういう自分がいた」

ただそれを認めることから
反省は始まります。

この姿勢は、
周りから見ると
落ち込んでいるように見えるかもしれません。

けれど実際には、
自分を責めているのではなく

起きた現実と向き合っている状態です。

逆に、自分を責めているときは、
まだ現実を受け入れられていないこともあります。

「こんなはずじゃなかった」
「こんな自分であってほしくなかった」

その苦しさを抱えたまま、
ミスをした自分を否定してしまう。

それが、自分責めです。

もちろん、
過去の自分を認めることは
最初は苦しいものです。

けれど、
責め続けていても
現実は変わりません。

「過去の自分も自分だった」

そう受け止められたとき、
初めて次のステップに
進むことができるのです。

②結果を引き受ける

あなたのミスや失敗によって、
現実に起きた影響はありますか。

もしあるなら、
その結果を引き受けることです。

ここで大切なのは、
自分を責めることではありません。

起きてしまった結果を
真摯に受け止め、

その状況に必要な対応をすること。

たとえば
こぼしたコーヒーを拭くように、

まずは現実に起きていることに
落ち着いて向き合うことです。

③ 次にどうするかを考える

次に行うのは、
未来への整理です。

たとえば

・次はどうすれば防げるか
・どの段階で気づけた可能性があるか
・仕組みとして改善できることはあるか

などを落ち着いて考えます。

ここで初めて
反省は未来の糧になります。

「こうすればよくなるかもしれない」

そう思えたとき、
人は自然と前を向けるものです。

相手がいるミスのときに大切な対応

ミスによって
周囲に影響が出ている場合は、

ここまでお伝えした
3つのステップに加えて
対外対応が必要になります。

主に次の3つです。

①謝罪

まずは
相手への影響を理解した上で
真摯に謝ることです。

影響には

  • 現実的な影響
  • 気持ち的な影響(心の負担)

の両方があります。

その両方に目を向けながら、
誠実にお詫びをすることが大切です。


②リカバリー

次に、
今できる最善の対応を考え、
行動することです。

たとえば

・自分でできる対応
・周囲に協力をお願いする対応

どちらも大切です。

落ち込んで動けなくなるよりも、
状況を立て直す行動の方が、
結果的に信頼につながることも多いものです。


③事後報告

そして、対応が落ち着いたあとには、
事後報告も大切になります。

どのような対応を行ったのか、
今後どのような対策を取るのかを伝えながら、

改めてお詫びとお礼を伝えることも
忘れないようにしましょう。

ミスの最中には見えなかった影響が
後からわかることもあります。

その意味でも、
丁寧な事後報告は
信頼を回復していく大切なプロセスです。


また、仕事のミスの場合は、
個人の反省だけでなく、

ヒューマンエラーとして
仕組みの面から見直す視点
も大切です。

同じミスが起きないように
職場の仕組みを改善することも、
本来の意味での「反省」の一部と言えるでしょう。

まとめ:反省は自分を責めるためのものではない

本当の反省とは、
自分を責めることではありません。

起きたことを認め、対応、
そこから次にどうするかを考えることです。

反省の基本は、次の3つです。

  • 起きたことを事実として認める
  • 起きた結果を引き受ける
  • 次にどうすればよいかを考える

相手がいる場合は、これに加えて

  • 真摯な謝罪
  • リカバリー
  • 事後報告

も大切になります。

失敗やミスは、誰にでも起きます。
大切なのは、その後どう扱うかです。

自分を責め続けるよりも、
未来を整える反省へ。

そうすることで、
失敗やミスも
成長の糧に変えていくことができます。

もしこの記事を読んで

・ミスをすると「自分がダメだ」と感じてしまう
・ミスをすると、「ダメな奴」と思われて
 見捨てられるのではないかという不安が強くなる
・ミスをすると、つい隠したくなる

こうした感覚に心当たりがあるなら、
自分を責めやすい傾向があるかもしれません。

自分を責める癖が強いと、
今回お伝えした「本当の反省」を
一人で整理していくのが
なかなかうまくいかないこともあります。

もし整理していきたいと感じたときは、
一緒に見ていくこともできます。

  

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