「しんどい」と感じるときに

他人軸の人間関係が苦しくなる理由|なぜ損な役回りになりやすいのか

「しんどい」と感じるときに

なぜかいつも、
面倒なことを引き受けてしまう。

本当は嫌なのに断れなかったり、
相手の都合に合わせてしまったり、
気づけば自分ばかり我慢している。

そんな人間関係に、
疲れてしまうことはありませんか。

しかも、
相手のことを考えて動いているのに、
大切にされている感じがしない。

でも、これは単に
「断るのが苦手だから」
という話だけではありません。

この記事では、
他人軸の状態にいると、
なぜ人間関係が苦しくなるのか。
なぜ損な役回りになりやすいのか。

その人間関係のしくみを整理し、
自分を大切にする関係へ向かうために、
どんなことを見ていけばいいのかを
お伝えします。

損な役回りは、断れないだけで起きるわけではない

損な役回りになりやすい理由として、
真っ先に思い浮かぶのは、
「断れないから」ですよね。

もちろん、
断るのが苦手なことで、
引き受けすぎてしまう、
それも大きな要因です。

けれど、他人軸の状態にいると、
そもそも「頼まれる前」に
相手の望みや空気を察してしまうことがあります。

相手は何を求めているのか。
どうすれば機嫌を損ねずに済むのか。
何をすれば、場が丸くおさまるのか。

そうしたことを感じ取り、
先回りして動いてしまう。

相手がはっきり頼んできたわけではないのに、
気づけば自分が引き受けている。

そんなことが起きやすくなるのです。

つまり、損な役回りは、
「頼まれたことを、断れない」
だけで起きるのではありません。

頼まれる前に察して、
自然と相手に合わせる方向へ
動いてしまうことでも、
起きやすくなるのです。

機嫌を取らないと成り立たない関係が、損な役回りを強めていく

もうひとつ、
損な役回りになる理由があります。

それは、
どんな相手が周りにいるかです。

他人軸の状態にいると、

「人の機嫌を取らなくなったら、
人間関係はうまくいかなくなる」

と感じることがあります。

そして、それは、
ある意味では本当なのかもしれません。

なぜなら、他人軸の状態にいると、
機嫌を取らないと関係が成り立ちにくい相手に
意識を向け、優先して対応しやすい傾向があるからです。

こちらが相手に合わせる。
相手の機嫌を損ねないようにする。
相手が不快にならないように先回りする。

そうすることで、
なんとか成り立っている関係がある。

だからこそ、
「自分が合わせるのをやめたら、
この関係は壊れてしまう」
と感じやすくなるのです。

でも、それは本当に、
大切にしたい関係なのでしょうか。

本来なら、
こちらが機嫌を取り続けなくても、
関係が続く相手もいます。

こちらの気持ちを伝えても、
すぐに不機嫌になったり、
責めたりしない相手もいます。

けれど、他人軸の状態にいると、
そういう安心できる相手よりも、

機嫌を損ねる人。
怒り出す人。
こちらを責めてくる人。

そういう相手ほど、
最優先で対応しなければいけない相手として
意識の中心に置いてしまい、

その結果、
損な役回りを引き受ける環境に
なりやすいのです。

エゴ軸が強い相手と、他人軸の反応は噛み合いやすい

他人軸の状態にいると、
エゴ軸が強い相手に対して、

恋愛や友人関係では、
自分を持っている人のように感じて、
惹かれることもあるでしょう。

仕事などでは、
最優先で対応しなければならない相手として、
意識を向けやすくなります。

エゴ軸の強い相手と、
他人軸の反応は噛み合いやすく、
損な役回りにつきやすくなる要因でもあるのです。

エゴ軸については、
こちらの記事で詳しく整理しています。

▶︎実は、自分軸には2つある(エゴ軸と信頼軸とは?)

どんな風に噛み合うかというと、

エゴ軸が強い相手は、

「自分はこうしたい」
「これはやりたくない」
「相手にこうしてほしい」

という思いが、はっきりしています。

一方、他人軸の状態にいると、

相手は何を求めているのか。
どう動けば機嫌よくいてくれるのか。
何をすれば必要としてもらえるのか。

それを察して、
相手に合わせようとします。

そのため、最初は、
何をすればいいのかがわかりやすく、
むしろ楽に感じることが往々にしてあるのです。

相手は、自分の望みを叶えてくれる人を求める。
こちらは、自分に何を求めているのかが
わかりやすい相手を求める。

その意味では、
一見、相性がいいのです。

けれど、その関係が続いていくと、

相手は、してもらう側。
こちらは、合わせる側、引き受ける側。

という関係になりやすくなります。

自分では、
相手を大切にしてきたつもりでも、

相手にとっては、
自分の都合に合わせてくれる相手だった。

そのことに気づくとき、
ショックを受けるのです。

リアルな感覚としては、
都合よく使われる
いいように使われる
がピッタリくるかもしれません。

信頼軸で人と関わっている人なら、
機嫌で人を動かそうとする相手を
最優先で対応しなければならない相手とは
考えません。

信頼軸で人と関わっている人は、
相手の機嫌に振り回されず、
淡々と関わっていることが多いものです。

そのうえで、
あまりに操作しようとしてくる相手とは、
必要な関わりは保ちながらも、
自然な範囲で距離を取っていきます。

相手の機嫌に振り回されて動くのか、
自分で関わり方を選んでいくのか。

他人軸と信頼軸では、
人との関わり方が、
ここで大きく分かれていきます。

ちなみに、信頼軸とは、
自分の気持ちも相手の気持ちも大切にする
私がこのサイトでお伝えしている自分軸です。

この記事では、
同じく自分軸である
エゴ軸と区別しやすいように、
信頼軸と書いています。

このように、他人軸の状態にいると、
結果として、損な役回りを引き受ける人間関係を
無意識に選びやすくなるのです。

安心できる相手ほど、後回しになってしまう理由

他人軸の状態にいると、
安心できる相手ほど、
後回しになってしまいがちです。

なぜなら、
こちらがすぐに応えなくても、
不機嫌になったり、責めたりしないからです。

少しくらい待ってもらえる。
こちらの事情もわかってもらえる。
嫌われる心配も少ない。

そう感じられる相手ほど、
「今すぐ対応しなければならない相手」には
なりにくいのです。

一方で、

機嫌を損ねたり、怒り出したり、
こちらを責めてくるような相手には、

早く対応しなければならないような
緊張感が生まれます。

その結果、
安心できる相手よりも、
気をつかわなければならない相手に
時間や意識を向けやすくなります。

本当は、
安心していられる相手こそ、
大切にしたい関係のはずです。

けれど、他人軸の状態にいると、
「大切にしたい相手」より、
「対応しなければならない相手」が
優先されやすくなるのです。

大切にしたい相手を、大切にする人間関係へ

他人軸から信頼軸へ進むとき、
人間関係の優先順位も変わっていきます。

誰の機嫌を取れば、
関係を壊さずに済むのか。

誰に合わせれば、
責められずに済むのか。

そこを基準にするのではなく、

誰といると、安心できるのか。
誰が、自分の気持ちも大切にしてくれるのか。
自分は、誰との関係を大切にしたいのか。

そんなふうに、
自分の気持ちを基準に
人との関わりを選んでいくのです。

機嫌を損ねる人への対応を
最優先にするのではなく、

安心して関われる相手に、
自分の時間や気持ちを向けていく。

それが、
自分を大切にしながら、
大切にしたい相手を大切にする
人間関係へつながっていきます。

機嫌を取る役を、引き受けなくていい

ここまで読むと、

「では、機嫌を悪くする相手には、
どう関わればいいのだろう」

と不安になる人もいるかもしれません。

エゴ軸が強い相手は、
自分が不機嫌になったときに、
誰が反応し、自分の都合に合わせてくれるのかを
見極める傾向があります。

そして、機嫌を取ってくれる人との関係を
続けやすくなります。

けれど、あなたが
その役を引き受け続ける必要はありません。

ただ、これは、
相手が何軸かを見分けて避ける、
という話ではありません。

人の軸は、相手や状況で動くこともあります。

大切なのは、
相手を分類することではなく、
自分がどう関わるかを選んでいくことです。

機嫌を取るのをやめれば、
相手が離れていくこともあるでしょう。

他人軸の状態にいると、
相手が自分にとってどんな人なのかに関係なく、
自分から離れていかれること自体に
強く反応してしまうことがあります。

だから、
誰にも嫌われないように。
誰にも離れていかれないように。

無意識に全員の機嫌を取り、
関係をつなぎ止めようとしている場合も
あるでしょう。

けれど、
こちらが機嫌を取ることでしか続かない相手なら、
離れていってもらった方がいいこともあります。

すべての人に、
自分のそばにいてもらう必要はありません。

そして、機嫌を取らなくても、
関係が変わらない相手もいる。
そのことに気づくことが大切です。

そんな人たちとの関係を
大切にしていけばいいのです。

まとめ|損な役回りを引き受ける関係から、自分も大切にする関係へ

他人軸の状態にいると、
損な役回りになりやすいのは、
単に断るのが苦手だからだけではありません。

頼まれる前に相手の望みを察し、
先回りして動いてしまう傾向や、

機嫌を取らないと関係が成り立ちにくい相手を、
最優先で対応しがちなことも、
その要因です。

その一方で、
安心して関われる相手ほど
後回しにしてしまいがちです。

エゴ軸が強い相手の
「自分の望みを叶えてほしい」という思いと、
他人軸の
「相手の望みを察して応えたい」という反応が噛み合う。

最初は、必要とされているようで嬉しいと感じても、
だんだんと、ただ、望みを叶える側としての自分が
苦しい関係となりやすい。

けれど、
誰かの機嫌を取る役を
引き受け続ける必要はありません。

もしかすると、
その相手を大切にしたいのではなく、
離れていかれる怖さに
反応しているのかもしれません。

その怖さに動かされるのではなく、
誰を大切にしたいのかで、
人間関係を選んでいく。

自分を抑えて関係をつなぎ止める方向から、
自分も相手も大切にできる関係へ。

人間関係の選び方を変えていくことも、
他人軸から信頼軸へ進むということなのです。

離れていかれる怖さから、人間関係を選ばないために

「誰にも嫌われたくない」
「誰にも離れていかれたくない」

そんな反応があると、
相手が自分にとってどんな人なのかよりも、
関係を失わないことが優先されやすくなります。

自分軸カウンセリングでは、
今感じている人間関係の悩みを入口にしながら、

なぜ離れていかれることに強く反応するのか、
なぜ相手の機嫌を取る役を引き受けてしまうのかを
一緒にひもといていきます。

自分を抑えて関係をつなぎ止める方向から、
自分にとって大切な人を選び、
自分も相手も大切にできる関係へ進んでいきたい方は、
自分軸カウンセリングをご覧ください。

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