「しんどい」と感じるときに

なぜ、他人軸の人は自分を「わがまま」だと感じてしまうのか|その理由と、抜け出すための考え方

わがまま 「しんどい」と感じるときに

他人軸の人は

自分を抑えて
他人に合わせることが
多いにもかかわらず

自分を「わがまま」だと
感じていることがあります。

実際には

自分をわがままだと
思っているからこそ

一生懸命に
自分の欲求を抑えようとしている

と言った方が
しっくりくるかもしれません。

この記事では

なぜ、他人軸の人は
自分を「わがまま」だと思い込むのか

そして
その状態から抜け出すための視点を
整理していきます。

また

自分軸で生きることを
「わがままになること」と
感じてしまう方に向けて

その誤解についても
触れていきます。

他人軸の人が、自分を「わがままだ」と思っている理由

他人軸の人が、
自分を「わがままだ」と思うようになった背景には、

子どもの頃に、
自分の望みを「わがまま」だと感じるようになった経験があります。

そして、大人になった今も、

我慢していた思いが強く出たことで、
わがままに見える言動になってしまい、

「やっぱり自分はわがままなんだ」と
さらに思い込んでしまうことがあります。

つまり、

自分をわがままだと思うようになった背景と、
その思い込みが今も強まってしまう仕組みがあるのです。

この二つについては、
後ほど整理していきますが、

その前に、ひとつ確認しておきたい
大切な前提があります。

「わがまま」と「望みを言うこと」の違い

ここで一度、整理しておきたいことがあります。

他人軸の人は

「わがままを言ってはいけない」
という思いが強いために

「自分の望みを言うこと」まで
してはいけないことだと
感じていることが少なくありません。

そして、その延長で

自分軸で生きること自体を
「わがままになること」のように感じてしまい
ブレーキがかかってしまうこともあります。

でも、本来この二つは同じではありません。

自分の望みを言うことは

自分がどうしたいのかを相手に伝えることです。
そのうえで、相手の事情や望みも踏まえて、
どうするかをすり合わせます。

一方で、ここでいう「わがまま」は

相手の事情や意思を受け入れず
自分の要求だけを通そうとすることです。

大切なのは

望みを持つことや
それを伝えること自体が

わがままなのではない
ということです。

「自分の望みを伝えること」と
「自分の要求を通そうとすること」が
混ざってしまうと

必要なことまで言えなくなったり

自分軸で生きること自体に
迷いや抵抗が生まれ

結果として
我慢が積み重なってしまいます。

自分軸と自分勝手の違いについては、
こちらの記事でも整理しています。

▶︎ 実は、自分軸には2つある|自分勝手との違いを整理する

自分をわがままだと思うようになった背景

他人軸の人が、
自分をわがままだと思うようになった背景には、
いくつかのパターンがあります。

ここでは、代表的な2つを
ご紹介します。

① 小さい頃に「わがまま」と言われた経験

ひとつ目は、
自分の望みを言ったときに

「わがままだ」
「そんなこと言うものじゃない」

と否定された経験から

望みを言うこと=いけないこと
という学習が起きているケースです。

② 親や周囲に遠慮してきた経験

ふたつ目は、
親が忙しかったり
大変そうにしている様子を見て

「負担をかけてはいけない」
「望みを言うなんて、わがままだ」

と感じてきた場合

望みを言うことだけでなく

望みを持つこと自体にも
ブレーキがかかるようになります。


こうした経験が積み重なることで

「自分はわがままだ」
「望みを言ってはいけない」

という前提が
無意識の中に作られていきます。

なぜ、我慢しているのに「わがまま」に見えてしまうのか

ではなぜ、

普段は我慢しているにもかかわらず

結果として、
相手を責めたり、
自分の望みを強く通そうとしたりする

「わがままのような状態」になり、

「やっぱり自分はわがままなんだ」
という思い込みが
今も強まってしまうのでしょうか。

それは、
「これだけは受け入れてほしい」と思う望みを伝えたのに、
相手に応じてもらえなかったときに起こります。

なぜなら、
そのとき口にしているのは
ひとつの望みでも、

そこには、
それまで自分の望みを抑えてきた思いや
その相手の望みを叶えてきた
積み重ねがあるからです。

「いつも私は合わせてきたのに」
「これくらい聞いてくれてもいいのに」
「どうしてわかってくれないの」

という思いが
噴き上げてくるためです。

抑えていた思いが強く出てしまい
相手を責めたり、不機嫌になったり
いじけてしまうこともあります。

この状態を
「拗ねる」と自覚している人もいます。

これが、相手から見ると

「わがまま」を通そうとしているように
見えることがあり

実際に、「わがまま」と言われたり、

言われなくても、自分で
また「わがまま」を言って困らせた、
と思って落ち込んでしまうのです。

そのことで、関係が
ギクシャクすることもあり

「もう、わがままを言ってはいけない」
=「望みを言ってはいけない」

とさらに、普段は我慢してしまう
悪循環が起きてしまうのです。

この辺りのことは
こちらの記事でも、整理しています。
▶︎ 大人の「拗ね」とは何か|無意識に人間関係をこじらせる心の仕組み
▶︎ 感情を爆発させてしまうのはなぜ?我慢と反応ポイントの仕組み

抜け出すために必要なのは「頑張り方を変えること」

ここで大切なのは

「わがままにならないように頑張ること」ではありません。

これまでは

・望みを抑える
・我慢する
・相手に合わせる

という方向で頑張ってきたかもしれません。

これからは

・小さな望みに気づく
・少しずつ言葉にする
・相手とすり合わせる

という方向に
頑張り方を変えていくことです。

自分の望みに気づき、
それを相手に伝えていくことは

わがままになることではありません。

自分の感覚を大切にしながら、
相手の事情や望みも尊重して
関わっていくことです。

自分軸カウンセリングでは、

今起きている人間関係の悩みを入り口にしながら

なぜ、自分の望みを抑えてしまうのか
どんなときに、我慢してきた思いが強く出るのかを
一緒に見ていきます。

自分を抑えて相手に合わせる方向から

自分の望みも相手の望みも大切にしながら
関われる方向へ変えていきたい方は、
こちらをご覧ください。

人に合わせることで起きやすい
人間関係のパターンについては、
こちらの記事でも整理しています。