「自信がない」という悩み。
実は、自信と一口に言っても、
追いかけるほど苦しくなるものと、
育てるほど楽になるものがあるんです。
別の記事では、
「自信がない」と言う背景を4つのタイプに分けて
お伝えしました。
▶︎「自信がない」のはなぜ?4つのタイプで見る心の構造と整え方
今日は、さらに一歩進んで、
「あるといい自信」と「なくていい自信」、
そして「考えなくていい自信」 という切り口で、
心の整理をしていきましょう。
これらが混同されていると、
「自信をつけよう」と頑張るほどに自分を苦しめたり、
可能性を狭めたりしてしまうことがあるからです。
なくていい自信
まず、なくていい自信があります。
それは、
・できる自信
・正しい自信
です。
もちろん、あって困るものではありません。
けれど、これらがないと動けない、
と思いすぎると、
かえって自分の可能性や選択肢を狭めてしまうことがあります。
できる自信
「自信がない」と感じるとき、
多くの場合、これを指しているように思います。
やりたいことがある。
でも「できる自信がないからできない」という流れです。
できる自信がついたら動ける、と感じているわけです。
けれど、初めてのことや慣れていないことは、
最初からできるかどうか、
はっきりわからないことの方が多いものです。
大切なのは、「できるかどうか」の見通しではなく、
「やってみたいかどうか」という自分の感覚(選択感覚)です。
「できる自信」がなくても、一歩踏み出してみる。
その小さな体験の積み重ねが、
結果として後から「やれた」という実感に変わっていきます。
挑戦している人を見ると
「自信があるからできる」と見えることがあります。
でも実際には、
結果がわからないまま動いている場合がほとんどです。
「できるかどうか」よりも、
「やってみたいかどうか」が出発点になると、
動き方が少し変わってくることがあります。
好きなことの前で止まりやすい方は、
「好きなことができない理由|3つのブレーキの正体」も参考にしてください。
正しい自信
「自分の意見が『正しい』と確信できないから言えない」
もしそう感じているなら、
基準が自分ではなく
「外側の正解」になってしまっているかもしれません(他人軸)。
また反対に、
「自分が正しい」と思えたときだけ強く言える場合もあります。
その場合は、
自分の本音を伝えているというより、
「正しさ」を支えにして、自分を保っているのかもしれません。
たとえば、
普通はこうするべき
こう考えるのが正しい
相手が間違っている
という形で話すと、
一見、筋は通っているように見えます。
けれど、相手には
責められているように届きやすくなります。
本当に見たいのは、
正しいかどうかだけではありません。
私は、どう感じているのか。
私は、何を大切にしたいのか。
私は、なぜそう考えるのか。
そこです。
自分の意見は、
最初から完全に正しくなくてもいいものです。
話してみて、
人の考えを聞いて、
必要なら考えを変えてもいい。
意見とは、
自分を守るための武器ではなく、
人と関わる中で調整していけるものでもあります。
だから、
自分の意見を言うために、
「絶対に正しい自信」はなくてもいいのです。
自分の意見を言うことに怖さがある方は、
「自分の意見を言うのが怖いあなたはどのタイプ?」の記事でも詳しく整理しています。
あるといい自信
次に、あるといい自信を見ていきましょう。
それは、
・自分は大丈夫と思える自信
・自分以外のものを信じる自信
です。
これは、何かができる自信とは少し違います。
何かに成功するから大丈夫。
人より優れているから大丈夫。
正しいことを言えるから大丈夫。
そういう自信ではありません。
もっと土台に近い感覚です。
自分は大丈夫と思える自信
ここでいう「自分は大丈夫と思える自信」とは、
「自分ならできる」という意味ではありません。
それは「できる自信」と同じ種類です。
ここでの自信は、
何かがうまくできるから大丈夫、
人より優れているから大丈夫、
というものではありません。
うまくいかないことがあっても、
迷うことがあっても、
失敗することがあっても、
それでも、
「自分を見捨てずに一緒に生きていく」
と思える感覚です。
これは「素晴らしい自分」だから信じるのではありません。
「ダメなところがある今の自分のまま、一緒に生きていく」と決める、
静かな覚悟のようなものです。
自分を責めるのを少しお休みして、
「今、そうなっているんだな」と認めていく。
そこから、自分軸への一歩が始まります。
そのためには、
まず、今の自分を否定しすぎないことが大切です。
自分を責めるクセについては
「自分を責めてしまうのが苦しいあなたへ|自己嫌悪の構造と向き合い方」
でも詳しく整理しています。
自分以外のものを信じる自信
あるといい自信は、
自分の中だけにあるものではありません。
自分以外のものを信じる感覚も、
自信の土台になります。
ここで言う「自分以外のもの」とは、
たとえば、
周りの人
人とのつながり
これまでの経験
必要なときに助けを求められる感覚
人生の流れ
自分だけで抱えなくてもいいという感覚
のようなものです。
自分だけで、
すべてを何とかしなければいけない。
そう思っていると、
少しの失敗や迷いも大きな不安になります。
けれど、実際には、
私たちは自分ひとりだけで生きているわけではありません。
誰かに助けられることもある。
思いがけない流れに支えられることもある。
そのときは失敗に見えたことが、あとから別の意味を持つこともある。
もちろん、
何でも都合よくうまくいく、という意味ではありません。
それでも、
自分の力だけで完璧にコントロールしなくてもいい。
そう思える感覚は、
人を少し楽にします。
この感覚があると、
「できる自信」がまだなくても、
一歩を試しやすくなります。
なぜなら、
もしうまくいかなかったとしても、
そこで全部が終わるわけではないと思えるからです。
自分も大丈夫。
周りにも助けを求めていい。
人生は、ひとつの結果だけで決まるものではない。
そして、
自分以外のものに助けられ、
支えられている感覚があると、
周りや世界に対して、
自然と感謝も生まれてきます。
考えなくていい自信
最後に、
考えなくていい自信があります。
それは、
自分には価値があるのか
という問いです。
「自信がない」という言葉の中には、
ときどき、
自分には価値がないのではないか
何かできないと認められないのではないか
人の役に立てない自分は意味がないのではないか
という感覚が含まれていることがあります。
けれど、
自分の価値を、
できることや評価や役割で測ろうとすると、
とても苦しくなります。
できたら価値がある。
できなければ価値がない。
認められたら価値がある。
認められなければ価値がない。
役に立てたら価値がある。
役に立てなければ価値がない。
そんなふうに考えるほど、
自分の存在がいつも条件つきになってしまいます。
けれど、本来、
人の存在は、何かの成果で測るものではありません。
生まれて、
今ここまで生きてきた。
それだけでも、
本当はものすごいことです。
体が動いていること。
心が感じていること。
今日まで生き延びてきたこと。
それ自体が、
とても大きなことです。
だから、
「自分には価値があるのか、ないのか」
という問いは、考え続けなくていい問いです。
それでも、
答えがないと不安になるなら、
「ある」と私が答えます。
その前提で、
生きていっていいのです。
だから、
価値があると証明しようとしなくていい。
価値がないかもしれないと怯え続けなくていい。
その問いから少し離れて、
今の自分が何を感じているのか。
本当はどうしたいのか。
何に疲れているのか。
何を大切にしたいのか。
そちらに意識を戻していく方が、
自分を大切にする方向につながります。
価値と頑張りが結びつきやすい方は、
「頑張らないと自分には価値がないと思ってしまうあなたへ:思い込みから解放されるために」
も参考にしてください。
まとめ
この記事では、
自信の種類について整理しました。
なくていい自信は、
・できる自信
・正しい自信
です。
これらは、あれば心強いこともありますが、
ないからといって、
やりたいことを始められないわけでも、
自分の意見を持てないわけでもありません。
あるといい自信は、
・自分は大丈夫と思える自信
・自分以外のものを信じる自信
です。
これは、結果や正しさに左右されにくい、
自分の土台になる感覚です。
そして、考えなくていい自信は、
・自分には価値があるのか、ないのか
という問いです。
人の存在は、
できることや評価で測るものではありません。
「自信がない」と感じたとき、
すぐに自信をつけようとする前に、
今、自分はどの自信を求めているのか。
本当にその自信は必要なのか。
それとも、別のところを見た方がいいのか。
そこを整理してみてください。
自信がないことを責めるのではなく、
自信がないと感じる自分の中で、
何が起きているのかを見ていく。
その視点が、
自分との関係を少しずつ変えていく入口になります。
自分の反応や思考のクセを、もう少し深く見ていきたい方へ
「自信がない」という感覚が、
いつも同じ場面で出てくることがあります。
たとえば、
やりたいことの前で止まってしまう。
人にどう思われるかが気になって言えなくなる。
正しくないといけないと思って苦しくなる。
できない自分には価値がないように感じる。
このような感覚が繰り返されるとき、
表面的には「自信がない」に見えていても、
その奥に、感情の動きや思考のクセ、過去から続く反応パターンが関係していることがあります。
自分軸カウンセリングでは、
今起きている悩みを入り口にしながら、
その奥にある感情の動き、思考のクセ、反応パターンを一緒に見ていきます。
自分の中で何が起きているのかが見えてくると、
「自分がダメだから」と責めるのではなく、
反応の理由として理解しやすくなります。
そこから、
感情に飲み込まれにくくなり、
自分の感覚を基準に選び直しやすくなっていきます。
同じような自信のなさや反応を繰り返していて、
これからの選び方を変えていきたい方は、
自分軸カウンセリングをご利用ください。
まずは自分軸・他人軸の基本から知りたい方へ
自分の感覚を基準に選ぶことや、
他人の反応に振り回されずに生きることについて、
まずは基本から整理したい方は、無料WEB講座をご覧ください。
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