「しんどい」と感じるときに

【お悩み相談】自分を消し去りたいと感じるあなたへ|「必要とされたい」気持ちの奥にあるもの

「しんどい」と感じるときに

今回は、以前当サイトで実施していた
「Web公開お悩み相談」にお寄せいただいたメッセージをもとに、

同じように感じている方にも届くよう、
心の中で起きていることを整理していきます。

まきさんのお悩み

私は誰にも必要とされてなくて
疎外感と自分自身の存在自体を否定したくて
自分を消し去りたいです…

かのんからのメッセージ

まきさん、お悩みをお寄せいただきありがとうございます。

「自分を消し去りたい」と感じるほど、
今、とてもつらいところにいらっしゃるのだと思います。

こういったことは、
なかなか人にも言えず、
一人で抱えてきたのではないでしょうか。

あるいは、言ってみたものの、
相手がオロオロしたり、不安になったりして、
話さなければよかったと思ったことが
あったかもしれません。

誰にも必要とされていないように感じる。
自分がここにいる意味がないように感じる。
できることなら、最初からいなかったことにしたい。

そんなふうに感じるとき、
心の中では、
「必要とされること」が
「自分の価値」と
強く結びついているのかもしれません。

だから、
人から必要とされていないように感じたとき、
自分の価値まで失われたように感じてしまうのです。

必要とされることで、安心しようとしてしまう

「必要とされたい」という気持ちは、
誰にでも多少はあるものです。

人から頼りにされたり、
自分が誰かの役に立てたりすると、
嬉しく感じることもあります。

けれど、まきさんのように、
必要とされていないように感じたときに、
自分の価値まで失われたように感じる場合、
そこにはもう少し深い心の反応が関わっています。

「必要とされたい」と感じているとき、
実はその手前で、
「役に立たなければ、必要とされない」
という思いがあります。

もっと奥には、
「役に立たないなら、いらない」
と言われてしまうような怖さがあります。

だから、
相手のために動く。
期待に応えようとする。
困っていそうなことを先回りして察する。
自分の気持ちより、相手が望んでいることを優先する。

そうやって役に立つことで、
「自分が必要だと思ってもらえるはず」
「必要とされているから、自分はここにいてもいいんだ」
と感じようとしているのです。

つまり、
役に立つことで必要とされ、
必要とされることで自分の価値を感じようとする。

心の中で、
そんな流れができているのです。

まきさんがそう動いてしまうのは、
弱いからでも、
本当に価値がないからでもありません。

これまでの経験の中で、
人の役に立つことが、
自分の価値や居場所と結びついてきたのです。

自分よりも、相手に意識が向いていく

人の役に立つことが、
自分の価値や居場所と結びついていると、
意識は自然と相手に向いていきます。

相手が何を望んでいるか。
自分は役に立てているか。
迷惑をかけていないか。
嫌われていないか。

そうしたことに、
意識が向きやすくなります。

その分、
自分がどう感じているのか、
本当はどうしたいのか、
何が苦しいのかは、
後回しになっていきます。

これが、他人軸で苦しくなっていく流れです。

他人軸とは、
自分の感覚よりも、
人の反応や期待を基準にしてしまう状態です。

本当は、役に立ちたいのではなく、大切にされたい

ここで、ひとつ大切なことがあります。

まきさんが本当に求めているのは、
「役に立つ人になること」ではないはずです。

本当は、
大切にされたい。
受け入れられたい。
自分がここにいていいと感じたい。

その思いがあるのだと思います。

けれど、心の中で
「役に立つこと」と
「大切にされること」が結びついていると、
大切にされるために、
まず役に立とうとしてしまいます。

相手にとって便利な存在になる。
困ったときに助ける。
期待に応える。
必要とされる立場でいようとする。

そうすることで、
「私はこの人にとって大事な存在なんだ」
と感じようとするのです。

でも、ここには苦しさがあります。

役に立てたときは安心できても、
役に立てないと感じた瞬間に、
自分の価値まで失われたように感じてしまうからです。

この状態では、
ただ人と一緒にいることが、
安心できる時間ではなくなっていきます。

いつも、
役に立てているか。
必要とされているか。
迷惑をかけていないか。

そんな確認をしながら、
人との関係を保とうとしてしまうのです。

本当は、
役に立つから大切にされたいのではなく、
自分という存在を大切にされたい。

ここを取り違えてしまうと、
頑張っているのに満たされない状態が続いてしまいます。

自分の価値を、必要とされることで確かめなくていい

だからこそ、
「必要とされること」を
自分の価値の証明にしなくていい、
という視点が大切になります。

もちろん、
人から必要とされることが
嬉しいときもあります。

誰かの役に立てたとき、
喜んでもらえると、
こちらまで嬉しくなる。

それは、とても自然なことです。

けれど、
必要とされることが
自分の価値を確かめる手段になっていると、
心はとても不安定になります。

なぜなら、
人から必要とされるかどうかは、
相手の状況や関係性によっても変わるからです。

相手が忙しいとき。
相手に余裕がないとき。
自分の役割が変わったとき。
相手との距離が少し変わったとき。

そのたびに、
「私はもう必要とされていないのではないか」
「自分には価値がないのではないか」
と感じていたら、
心は休まりません。

あなたの価値は、
誰かに必要とされているかどうかで
決まるものではありません。

役に立てる日もある。
役に立てない日もある。

誰かの力になれるときもあれば、
誰かに頼る側になるときもある。

それでも、
そのたびに自分の価値が増えたり減ったりするわけではありません。

必要とされるから、
ここにいていいのではありません。

役に立つ前から、
あなたはここにいていいのです。

まずは、ここを
頭で知っておいてほしいのです。

ただ、頭で知ったからといって、
すぐに心が安心するとは限りません。

なぜなら、
必要とされることで自分の価値を確かめる感覚は、
これまでの経験の中で身につけてきた反応だからです。

頭ではわかっても、心が安心しない理由

ここまで読んで、
「必要とされることで、自分の価値を確かめなくていい」
ということは、頭では理解できたかもしれません。

けれど、実際に人との関係の中で、
相手の反応が薄かったり、
距離を感じたり、
頼られなくなったように感じたりすると、
一気に不安が出てくることがあります。

「私はもう必要とされていないのではないか」
「いらない人になってしまったのではないか」
「ここにいる意味がないのではないか」

そんな怖さが、
頭で考えるより先に出てくるのです。

これは、理解が足りないからではありません。

これまでの経験の中で身につけてきた反応が、
頭で考えるより先に、
自動的に動いているのです。

だから、
「必要とされなくても、価値はなくならない」
と自分に言い聞かせるだけでは、
また同じ不安に引き戻されてしまうことがあります。

このような反応は、
表面的な考え方を変えるだけではなく、
その奥にある感情の動きや、
身につけてきた思考のクセ、
反応パターンを見ていくことが大切になります。

自分軸カウンセリングで扱っていること

必要とされているかどうかで
自分の価値が揺らいでしまうとき、
表面的には、人との関係の悩みに見えるかもしれません。

けれど、その奥では、
「役に立たないなら、いらない」
という怖さや、
これまでの経験の中で身につけてきた反応が動き、
その悩みの背景になっていることがあります。

自分軸カウンセリングでは、
今困っていることを入口にしながら、
その奥で何が起きているのかをひもとき、
悩みの構造を明らかにしていきます。

どんな場面で、
自分の価値が揺らぎやすいのか。

どんな相手に反応しやすく、
そんな場面で
「いらない人になったような怖さ」が出てくるのか。

そのとき、
本当は何を感じていて、
どんな思いを抑えているのか。

そして、その反応は、
そのような経緯で身につけてきたのか。

反応の理由が見えてくると、
自分の反応や感情に飲み込まれにくくなるだけでなく、
自分の感覚を基準に選び直す方向が見えやすくなります。

必要とされることで自分の価値を確かめる生き方から、
自分の感覚を大切にする生き方へ見直していきたい方は、
自分軸カウンセリングをご利用ください。

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