相手のためにと思って言っているのに
なぜか関係がうまくいかなくなる
そんなことはありませんか。
・アドバイスをしたら、相手が黙ってしまった
・心配して言ったのに、距離を取られた
・良かれと思って関わっているのに、関係がこじれていく
「どうしてそうなるのか、わからない」
「素直に聞いてくれればいいのに」
と感じている方もいるかもしれません。
こうしたすれ違いの背景には
「共感」と「解決」の優先順位のズレがあります。
ただし、この記事は
だから「共感しましょう」
という単純な内容ではありません。
もちろん、共感は大切ですが
頭ではわかっているのに
つい解決のためのアドバイスという
関わり方をしてしまう。
そんなあなたのための記事です。
あなたが解決で返した時
相手には、どういう意味として
感じられているのか
なぜ自分が
解決を優先してしまうのか
その背景を整理していきます。
共感を求めているときに、解決で返してしまう
相手が話をしているとき
・どうしたらいいかを考える
・原因を見つけようとする
・解決策を伝えたくなる
こうした反応が自然に出てくることがあります。
特に
・相手が弱っているとき
・困っているように見えるとき
ほど
「なんとかしてあげたい」
という気持ちが強くなりやすくなります。
その結果
共感を求めている場面で
「こうしたらいいんじゃない?」
「それはこうだからだよ」
と、解決で返してしまうことがあります。
なぜ、その関わりがすれ違いを生むのか
このとき、相手の中では
・わかってもらえなかった
・否定された(ダメな人だ)
・責められている(あなたが悪い)
といった受け取り方が起きることがあります。
言っている内容が正しいかどうかではなく
タイミングと受け取り方の問題です。
特に弱っているときは
解決策は
「今のあなたは間違っている」
というメッセージとして
受け取られやすくなります。
その結果
・もう話さないでおこう
・この人にはわかってもらえない
と、心が閉じていきます。
あるいは
あなたに言われたことを
一生懸命従おうと頑張ろうとしても
なかなかいい結果にならずに
あなたの側が
もっと自分ごととして踏み込んだり
思うようにできない相手に
イライラしてしまう
ということが起こるかもしれません。
相手側の感じ方については、こちらの記事で整理しています。
なぜ「解決したくなる」のか
ここが大切なポイントです。
なぜ、関係が拗れていっても
解決を伝えようとしてしまうのか。
そこには、いくつかの背景があります。
① なんとかしてあげたい気持ちが強い
相手がつらそうにしているとそのまま見ていることが難しくなります。
「楽にしてあげたい」
「早く問題を解決してあげたい」
そうした思いから
解決を急ぐ関わりになりやすくなります。
ただこのとき
相手のためというより
その状況に耐えられない自分を落ち着かせようとしている
という側面があることもあります。
② 正しさで関わるクセがある
これまでの経験の中で
・間違えないこと
・正しくすること
・問題を解決すること
を重視してきた場合
「どうすればいいか」を考える関わり方が
自然になります。
そのため
気持ちよりも先に
解決が出てくるようになります。
③ コントロールの方向に向かいやすい
「もうそんな思いをしてほしくない」
という気持ちが強くなると
・こうした方がいい
・こうすればうまくいく
と、相手の行動を変えようとする関わりになりやすくなります。
その結果
無意識のうちに
相手をコントロールする方向
に近づいていくことがあります。
関係がこじれるときに起きていること
ここまでを踏まえると
関係が悪化するときには
・相手は共感を求めている
・こちらは解決しようとしている
というズレが起きていて
その背景には
・不安を落ち着かせたい
・正しくしたい
・なんとかしたい
といった
自分側の反応のパターン
が重なっています。
このさらに奥には
・役に立ちたい
・相手に頼りにされたい
・そうでないと意味がないと感じてしまう
という存在価値にも
関わっている可能性もあります。
ただし
この状態のまま関わると
・相手は心を閉じる
・こちらはさらに何とかしようとする
というすれ違いが繰り返されていきます。
あるいは
相手が従おうとする場合でも
うまくいけばいいですが
うまくいかない場合
やはり、さらになんとかしようとすることに
なっていきます。
大切なのは「関わり方の前提」に気づくこと
ここまで見てきたように
問題は
「共感が足りない」から
共感の言葉を覚えて言えばいい
と言う単純なものではありません。
なぜなら、
頭ではわかっても、
反射的に解決で関わってしまう。
あるいは、言えても
あなたの内側で、モヤモヤしてスッキリしない
可能性が高いからです。
この問題の本質は
どんな前提で関わっているかにあります。
・すぐに解決しなければならない
・正しい方向に導かなければならない
・なんとかしてあげなければならない
こうした前提があると
自然と関わり方も決まっていきます。
まずは
・なぜ自分はそう関わってしまうのか
・どんなときに強く出るのか
そうした視点で見ていくことが
関係性を変えるきっかけになります。
まとめ
よかれと思って言っているのに
関係が悪くなるとき
そこには
・共感と解決のズレ
・相手の状態
・自分の関わり方の前提
が重なっています。
関係を変えようとするとき
相手に「素直さ」を求めるよりも
自分がどんな前提で関わっているか
に目を向けていくことが
一つの手がかりになります。
人との関わりの中で起きていることは
表面的なやりとりだけでなく
・関わり方のクセ
・反応のパターン
・これまでの経験
が影響していることがあります。
一人で考えていると
見えにくい部分もあります。
立ち止まって
少し整理してみたいと感じたときは
そうした視点から一緒に見ていくこともできます。
関連記事
相手側の感じ方については、こちらの記事で整理しています。
「よかれと思ってやっているのにうまくいかない」と感じる背景については、
こちらでも整理しています
こうした関わり方の背景には、
「人にお願いすることが苦手」「一人で抱えやすい」といったパターンが影響していることもあります。



