人と比べて苦しくなるパターンには、
いくつかの形があります。
これまで、3つの記事を書いてきました。
・人と比べて、落ち込んでしまう
・人と比べて、焦ってしまう
・人と比べて、嫉妬する、妬んでしまう
そしてもうひとつが、
一見前向きに見えるけれど、
自分を追い込む形で頑張ってしまうパターンがあります。
自分を追い込む形で頑張ってしまうとき
気が滅入ったときや、しんどさを感じたときに
「あの人に比べたら、私はまだいい方だ」
「みんなだって頑張っている」
そうやって
・つらいと思ってはいけない
・弱音を吐いてはいけない
・恵まれていると思わなければいけない
と、自分の感じていることにブレーキをかける。
結果として、気持ちを横に置いたまま
「頑張る方」を選び続けてしまいます。
一見すると、前向きな選択に見えるかもしれません。
実際に、そのやり方で踏ん張れてきた経験もあると思います。
ただ、この状態が続くと
少しずつ負担が積み重なっていきます。
何が起きているのか
ここで起きているのは
「感じていることの否定」です。
本当は感じている
・しんどい
・つらい
・苦しい
といった感覚に対して
「それは感じてはいけないものだ」と
扱ってしまっている状態です。
けれど、自分の感覚は
良い・悪いで分けられるものではありません。
感じた時点で
すでにそこにあるものです。
それを無かったことにしようとすると
表には出ていなくても
内側には残り続けます。
比べること自体が問題なのではない
他の人を見て
「自分も頑張ろう」と思うこと自体は
自然なことです。
ただし
・思ってはいけない
・思わなければいけない
と、自分に言い聞かせているときは
少し状態が違います。
同じ「頑張ろう」でも
自然に湧いてくるものと
自分に強いているものでは
体への負担も、その後の持続も変わります。
この違いは小さく見えて
日常の積み重ねには大きく影響します。
背景にある前提
このパターンの背景には
・ネガティブであってはいけない
・弱さを見せてはいけない
といった前提や
・人ができていることを、自分ができないのはダメ
という自分への評価があります。
そのため
しんどさを感じたときほど
それを打ち消すように
自分を動かそうとします。
ここまで読んで
思い当たる部分があれば
それは「頑張り方の方向」が
少しずれているサインかもしれません。
小さな見方の転換
まずできるのは
「そう感じている自分に気づくこと」です。
無理に前向きに変えようとする前に
・今、しんどいと感じている
・人と比べて、自分を抑えようとしている
と、状態をそのまま認識する。
それだけでも
自分への扱い方は少し変わります。
まとめ
「あの人に比べたら自分なんて」と
自分を頑張らせてしまうとき
そこには
自分の純粋な感じ方を抑えて
無理に前に進もうとする力が働いています。
頑張ること自体が問題なのではなく
自分の感覚を大切に
寄り添いながら、進む
頑張り方への一歩になります。
関連記事
人と比べて苦しくなるパターンは、他にもあります。
「こう感じてはいけない」と自分を抑えてしまうとき、
その背景には、自分を責めるクセが関係していることもあります。
一人で整理するには、
少し扱いづらいテーマかもしれません。
「頑張る方向」を整えたいと感じたときは、
全体像から見ていくことも役に立ちます。




