ストレスは、心にも体にもよくない
と言われるようになりました。
この認識が広がったこと自体は、とても良いことです。
ただ一方で、
「ストレスになるなら、我慢はしない方がいい」
という理解が広がりすぎて、
かえって方向を見失ってしまうケースも見られます。
特に、これまで頑張ってきた人ほど
・無理しない
・頑張らない
・ストレスをかけない
という方向にシフトしようとしたときに
「我慢してはいけない」という考えに傾きやすくなります。
ですが、
我慢=すべて害になるもの
ではありません。
ここを整理しておきましょう。
我慢には「質の違い」がある
我慢には、
- 状況を悪化させる我慢
- むしろ前に進める我慢
の両方があります。
問題なのは「我慢すること」ではなく、
どんな我慢をしているかです。
では、その違いはどこで見分ければいいのか。
3つの視点で整理していきます。
① 何のための我慢かが明確か
その我慢は、
自分が納得して選んでいるものか
が最初のポイントです。
- 何のためにやっているか分かっている
- 自分で選んでいる感覚がある
この状態であれば、
負荷はあっても「消耗」にはなりにくいです。
一方で、
- 目的があいまい
- なんとなくやっている
- やらされている感覚がある
この状態だと、同じ我慢でもストレスとして蓄積されやすくなります。
ここで大切なのは、
目先の快・不快ではなく
自分が納得しているかどうか
です。
② その「望み」は誰のものか
次に、
その我慢が向かっている先が
誰の望みなのかを見ます。
例えば、
- 周りに期待されているから
- そうしないと評価されないから
- 嫌われたくないから
という理由で続けている場合、
一時的にうまくいっても、どこかで苦しさが出てきます。
これは
他人軸の我慢です。
逆に、
- 自分が望んでいる
- 自分で選びたい方向
であれば、
同じ負荷でも意味が変わります。
我慢の中身ではなく、
軸がどこにあるかがポイントです。
③ 「避けるため」か「向かうため」か
もう一つ重要なのが、
目標の向きです。
例えば、
- 嫌われないように
- 迷惑をかけないように
- 失敗しないように
といった「回避」を目的にした我慢は、
行動を制限しやすくなります。
これは
禁止や義務に縛られる我慢
です。
一方で、
- こうなりたい
- これをやってみたい
という方向に向かう我慢は、
同じ負荷でも前に進むエネルギーになります。
つまり、
我慢の方向が「恐怖回避」なのか
「望みに向かうもの」なのか
ここが分かれ目です。
まとめ
我慢は、すべてが害になるものではありません。
整理すると、
| 視点 | プラスの我慢 | 害になる我慢 |
|---|---|---|
| 目的 | 自分で納得している | あいまい・やらされ感 |
| 軸 | 自分の望み | 他人の期待 |
| 方向 | 望みに向かう | 恐怖を避ける |
この3つがそろっているとき、
それは「無理をしている」というより
自分の選択として負荷をかけている状態になります。
逆にどれかがズレていると、
同じ我慢でも消耗につながります。
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